就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験

中学校卒業程度認定試験（中卒認定）とは

中学校卒業程度認定試験（以下、中卒認定）は、学校教育法に基づき、保護者が就学義務を猶予または免除された人などが、中学校卒業者と同等以上の学力を持つことを証明するために文部科学省が実施する試験です。

中卒認定の概要

中卒認定は、中学校を卒業できなかった人が、高等学校や高等専門学校などへの進学資格を得るための試験です。合格することで、高校受験の資格が得られます。

受験者数の推移

近年、高等学校卒業程度認定試験（高卒認定）の受験資格が緩和されたことなどから、中卒認定の受験者数は減少傾向にあります。2008年度の受験者数は75名、合格者数は62名でした。

受験資格

中卒認定の受験資格は、かつては就学義務を猶予または免除された人に限定されていましたが、現在では緩和されています。試験実施年度末で満16歳以上になる人であれば、中学校卒業者を含め、誰でも受験できます。

中卒認定の歴史

中卒認定は、1967年度から実施されています。

試験名称の変遷

当初の試験名称は「就学義務猶予免除者の中学校卒業程度認定試験」でしたが、1999年に「就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験」に変更されました。

受験資格の拡大

2003年度からは、不登校などの理由で中学校を卒業できなかった人にも受験資格が与えられるようになり、より多くの方が高校進学の機会を得られるようになりました。

中卒認定合格後の進路

中卒認定に合格することで、高等学校や高等専門学校への入学資格が得られます。また、一部の学校では、中卒認定の合格を必須とせずに、独自の入学資格を認めている場合もあります。

高卒認定との関係

高卒認定に合格すると、中卒認定にも合格したものとみなされます。かつては、高卒認定の受験に中卒認定の合格が必要でしたが、現在では不要となっています。

試験情報

過去4年分の試験問題は、文部科学省の公式サイトで閲覧できます。

まとめ

中卒認定は、様々な理由で中学校を卒業できなかった人に、高校進学の機会を提供する重要な試験です。受験資格や試験内容をしっかりと確認し、合格を目指しましょう。

参考資料

[文部科学省]]: [就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定試験
e-Gov法令検索: 就学義務猶予免除者等の中学校卒業程度認定規則（昭和41年文部省令第36号）

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