尹盛桓

尹盛桓（ユン・ソンファン、윤성환）は、1981年10月8日、釜山広域市出身の元プロ野球選手です。

経歴

地元のロッテ球団を希望していましたが、サムスン・ライオンズから指名を受け入団。宣銅烈（ソン・ドンヨル）監督が彼の素質を見抜き、1年目の2004年から中継ぎとして活躍しました。同年にはリーグ3位の17ホールドを記録しますが、兵役不正事件に関与したことが発覚し、シーズン終了後に兵役につきます。

2007年に復帰すると、無敗で防御率1.04という驚異的な成績を残し、チームの中継ぎエースとして活躍。翌2008年からは先発に転向し、自身初の2桁勝利を達成。鄭現旭（チョン・ヒョンウク）と共にチーム最多勝投手となりました。

2009年には開幕投手を務め、4月4日の開幕戦でLGツインズのエース、奉重根（ポン・ジュングン）との投げ合いを制し勝利。7月30日のLG戦では初の完投勝利を記録するなど、LG戦で圧倒的な強さを見せました。この年、チームの主軸選手たちが相次いでケガで離脱する中、エース級の活躍を見せ、ロッテの趙正勳（チョ・ジョンフン）、起亜のアキリーノ・ロペスと共に最多勝（1救援勝）を獲得しました。

2010年はシーズン中に太ももを負傷し、万全な状態とは言えず、不本意なシーズンに終わります。

2011年には見事復活を果たし、チーム最多の14勝を記録。韓国シリーズ優勝に大きく貢献しました。

2013年、2014年と2年連続で2桁勝利を挙げ、サムスンの韓国シリーズ4連覇に貢献。2014年オフにはFA（フリーエージェント）権を行使し、4年契約でサムスンに残留しました。

2015年には自己最多となる17勝を記録。第1回WBSCプレミア12の韓国代表選手にも選出されましたが、個人的な問題で出場を辞退。同年の韓国シリーズにも出場しませんでした。

2020年は、兵役期間を除いてプロ入り後初めて未勝利に終わり、同年11月16日にサムスンから自由契約選手となり、2021年の保留選手名簿から外れました。

プレースタイル

落差の大きいカーブを最大の武器とする技巧派投手です。ストレートは平均140km/h前半、MAX148km/hと球速は特筆すべき点はありませんが、制球力に優れています。変化球はカーブとスライダーを主体としており、元起亜の金相顯（キム・サンヒョン）と共に韓国屈指のカーブボーラーとして知られています。2008年以降はスライダーの切れ味も増し、速球とカーブを組み合わせた緩急をつけた投球が特徴です。

詳細情報

年度別投手成績（省略）
背番号
54 (2004年)
1 （2007年 - 2020年）

脚注

(省略)

外部リンク

* 通算成績（朝鮮語）(省略)

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