尼崎末広出入口

尼崎末広出入口

尼崎末広出入口（あまがさきすえひろでいりぐち）は、兵庫県尼崎市に所在する阪神高速道路5号湾岸線の主要なインターチェンジの一つです。地域の交通網において重要な役割を担っています。

接続道路

この出入口は、地域の幹線道路である尼宝線（正式名称は兵庫県道192号尼崎港崇徳院線）および道意線に接続しています。これらの道路を経由することで、尼崎市内の各方面や周辺地域へのアクセスが可能となります。

周辺の状況

出入口周辺地域は、近年特に物流関連施設の集積が進んでいます。大型物流施設であるロジポート尼崎（HUB AMAGASAKI）やESR尼崎ディストリビューションセンターなどが稼働しており、陸上貨物輸送の拠点としての性格を強めています。

また、広大な敷地を持つ尼崎の森中央緑地や、多様なスポーツ施設を備える尼崎スポーツの森といった緑豊かな公園施設も周辺に立地しており、市民の憩いの場やレクリエーション拠点へのアクセスポイントともなっています。

過去には、エネルギー供給を担っていた尼崎第三発電所や、先進技術を駆使した製品を生産していたパナソニックのプラズマディスプレイ工場（第3工場、第4工場、第5工場）もこの地域に存在していましたが、現在はその役割を終えています。

かつては、ゴルフ練習場である尼崎テクノランドも周辺施設の一つでしたが、こちらは2024年（令和6年）3月31日をもって営業を終了しています。

隣接する構造物

阪神高速5号湾岸線上において、尼崎末広出入口は以下の構造物と隣接しています。

(5-06) 尼崎東海岸出入口
(5-08) 鳴尾浜出入口

尼崎東海岸出入口からは神戸方面に向かってこの出入口が続き、大阪方面に向かう場合は、この出入口の次に鳴尾浜出入口があります。

かつての路外パーキングサービス

尼崎末広出入口においては、過去に高速道路を一時的に降りて指定施設をパーキングエリアとして利用できる「路外パーキングサービス」が提供されていました。これは、特定の条件下で高速道路料金の追加負担なしに休憩等を行うことを目的としたサービスです。

このサービスの対象となっていたのは、ETCを搭載している2トン以下の普通車および軽自動車でした（自動二輪車は対象外）。利用するためには、ETC車載器を備え、ETCカードを用いて料金を支払う必要があり、事前の特別な登録手続きは不要でした。

サービスの利用条件としては、尼崎末広出入口で高速道路を降りた後、指定された施設（かつては尼崎テクノランド）の駐車場までを20分以内に移動すること、そして同一進行方向へ高速道路に再び流入する際に、出入口から再流入までの時間が2時間以内であること、などが定められていました。これらの条件を満たした場合、一時的に高速道路を降りて施設を利用しても、高速道路料金は1回分として請求される仕組みでした。

しかしながら、このサービスにおいて指定施設となっていた尼崎テクノランドが2024年3月31日をもって営業を終了したことに伴い、尼崎末広出入口での路外パーキングサービスも同日をもって廃止されました。現在、このサービスは利用できません。

その他

この出入口は「日本のインターチェンジ一覧」にも挙げられる構造物の一つです。詳細な情報は、阪神高速道路株式会社の公式サイトなどで確認することができます。

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