尾久の原公園

尾久の原公園について

尾久の原公園は、東京都荒川区に位置する都立公園です。東尾久と町屋にまたがる場所にあり、広大な敷地を有しています。この公園は、かつて旭電化工業（現:ADEKA）の尾久工場があった場所を再整備して作られました。

歴史

公園の歴史は、旭電化工業の工場がこの地にあった時代に遡ります。1918年（大正7年）に旭電化尾久工場が竣工し、長らく操業していましたが、1965年（昭和40年）に工場移転が決定しました。その後、1977年（昭和52年）に東京都が跡地を買収し、工場跡地の東半分を公園として整備することになりました。

1993年（平成5年）6月1日、尾久の原公園は開園を迎えました。公園の西半分は、東京都立大学荒川キャンパス（旧東京都立医療技術短期大学、東京都立保健科学大学）や東尾久運動場、東尾久浄化センター（下水処理施設）として利用されています。

公園の特徴

尾久の原公園は、自然の原っぱや湿地が広がる開放的な公園です。広々とした芝生広場や池があり、夏から秋にかけてはトンボなどの自然観察も楽しめます。都心にありながら、自然を感じられる貴重な空間として、多くの人々に利用されています。

ダイオキシン問題

2012年12月、隣接する東尾久浄化センターで、土壌から環境基準の2倍のダイオキシン類が検出されたことがきっかけで、尾久の原公園でも調査が行われました。その結果、公園の芝生からも環境基準の2.5倍にあたるダイオキシン類が検出され、公園は一時閉鎖されました。2013年4月には、公園周辺で最大6.2倍のダイオキシン類が検出されたと発表され、さらに同年9月には、公園の地中から基準値の440倍の土壌汚染が発見されたと報道されました。この問題は、公園の安全性が問われる出来事となりましたが、その後、適切な対策が講じられています。

施設情報

芝生広場: 広々とした芝生が広がり、ピクニックやレクリエーションに最適です。
湿地帯: 夏から秋にかけて、トンボなど様々な生物を観察できます。
池: 水辺の風景が楽しめます。

アクセス

電車: 日暮里・舎人ライナー熊野前駅から徒歩10分
バス: 都バス（端44系統）で「大門小学校前」下車すぐ。北千住駅・田端駅からもアクセス可能です。

その他

開園時間: 常時開園
駐車場: なし
料金: 入園無料

外部リンク

尾久の原公園 - 財団法人東京都公園協会)
尾久の原公園 - アメニス東部地区グループ)

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