尾崎裕

尾崎 裕（おざき ひろし）について

尾崎裕は、日本の実業家として著名であり、特に大阪ガスにおいて重要な役割を果たしてきました。彼は1950年3月11日に兵庫県宝塚市で生まれました。高校教育を大阪府立北野高等学校で受けた後、東京大学の工学部に進学し、学業を修了しました。1972年に大阪ガスに入社し、その後のキャリアを通じて同社の多様な職務で実績を上げました。

入社後、尾崎氏は企画部の国際室長として国際的なビジネス展開に寄与し、原料部長を経て取締役として経営に携わりました。2005年には常務取締役に昇進し、さらに2008年4月には体調不良により辞任した芝野博文の後を受け、代表取締役社長に就任しました。彼のリーダーシップのもと、大阪ガスは更なる発展を遂げました。

尾崎氏は2011年6月23日からは朝日放送の取締役も兼任し、メディア業界でもその影響力を拡大させました。さらに、2013年6月からは日本ガス協会会長にも就任し、日本のガス業界の発展に貢献しています。2015年4月1日には同社の代表取締役会長に就任し、その後も大阪ガスの運営に深く関わり続けました。

彼はまた、2015年11月20日に死去した京阪電気鉄道の最高顧問であった佐藤茂雄の後任として、大阪商工会議所の会頭も務めることになりました。この役職においても、大阪地域の経済の発展に積極的に寄与しました。2025年には、日本万国博覧会の誘致に向けた委員会の副会長も務め、国際的なイベントの成功に向けた取り組みをサポートしています。

2017年6月15日には、近鉄グループホールディングスの相談役である山口昌紀の後を引き継いで文楽協会の理事長に就任しました。この任命は、協会において50年以上ぶりとなる伝統的な役職の踏襲を意味し、文化の継承においても熱心に活動しています。

2021年6月には大阪ガスの相談役に就任し、長年の経験をもとに企業の活動を支える役割を果たしています。最後に、尾崎裕氏は2023年秋の叙勲において高い功績が評価され、旭日大綬章を受章しました。彼の多岐にわたる活躍は、日本の経済および文化に貢献し続けています。

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