山下洋平

山下洋平（やました ようへい）は、瀬戸内海放送（KSB）に所属する報道クリエイティブユニットの記者です。以前はアナウンサーとしても活躍していました。1979年6月2日生まれ。

2003年に瀬戸内海放送に入社し、報道記者としてのキャリアをスタートさせました。当初は高松本社に勤務し、その後、岡山本社を経て再び高松本社へと異動しています。

山下記者の活動で特筆すべきは、その徹底した調査報道です。2006年からは、高松市の特別養護老人ホームを巡る福祉と利権の構造に焦点を当てた検証取材を担当。テレメンタリー「福祉と利権の構造」を制作し、問題の核心に迫りました。

さらに、2007年からは高知白バイ衝突死事故の調査報道を開始。放送エリア外の出来事でしたが、その真相を追求する姿勢が評価され、テレビ朝日の全国放送や週刊誌でも取り上げられるなど、大きな反響を呼びました。テレメンタリーでは、この事件に関する4部作を制作し、2009年にはノンフィクション『あの時、バスは止まっていた』を出版しています。

これらの功績が認められ、2014年にはギャラクシー賞（報道活動部門）大賞を受賞しました。

近年では、2020年に施行された香川県ネット・ゲーム依存症対策条例（通称ゲーム条例）に関する調査報道を行い、パブリックコメントの水増し疑惑をスクープ。この一連の報道をまとめた番組「検証ゲーム条例」は、2021年の民間放送連盟賞テレビ報道部門で全国優秀賞を受賞しました。

山下記者の活動は、地方メディアの可能性を示すものとして注目されており、ちくま新書『地方メディアの逆襲』でも紹介されています。

主な担当番組

KSBスーパーJチャンネル（特集を不定期）
報・動・力（プロデュース、ディレクション）
KSBニュースview
高校野球（実況）

著書

* あの時、バスは止まっていた（2009年、SBクリエイティブ）

山下記者は、自身のTwitterアカウント（@y0he1_yamash）を通じて、日々の活動や社会問題に対する意見を発信しています。

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