山下直子

山下 直子

日本のカントリーウエスタンシーンで活動する歌手、山下 直子（やました なおこ）は、5月20日生まれ。

幼少期から音楽への興味を育み、エレクトーンに触れる中で、幅広いポップスナンバーを吸収しました。音楽の道に進む大きな契機となったのは、10歳頃に出演した子供向けの歌唱コンテスト番組でした。この経験を機に、日本テレビ音楽学院で専門的な歌唱とダンスの指導を受けることになります。

キャリアの初期段階では、テレビ番組『海賊チャンネル』の企画から誕生した女性6人組の一員として、1985年にバップレコードよりレコードデビューを果たします。その後、1987年には麻倉未稀氏のコンサートツアーでバックコーラスを務めるなど、経験を重ねました。1988年には、CBSソニーのボーカルオーディションに合格し、同社のSD事業部でさらに歌とダンスの技術に磨きをかけました。

私生活では、1991年に日本のロカビリー界を代表する歌手、山下敬二郎氏と結婚。一男一女の母となり、子育てに励む一方で、夫である山下敬二郎氏とともに、各地でのライブやコンサート、企業イベントなど、精力的な音楽活動を継続しました。

2011年に夫である山下敬二郎氏と死別した後、山下直子は自身の音楽を追求すべく、ソロ活動を本格的に開始します。自身のバンド「Straight Shooter」を結成し、新たな道を歩み始めました。そして、2012年には自身の心情を表現した2曲の自作曲、「ロカビリー・ウィドウ」と「ひとりじゃないから」を収めたCDシングルを発表しました。

現在の音楽スタイルは非常に多様性に富んでいます。自身のルーツであるカントリーやロカビリーはもとより、往年のオールディーズ、親しみやすいポップス、日本の歌謡曲、そしてオリジナル楽曲などを巧みに融合させた独自のサウンドを展開しています。これらの幅広いジャンルを織り交ぜながら、現在も全国各地で積極的に演奏活動を行っています。

音楽活動と並行して、社会への貢献にも目を向けています。2022年には介護福祉士の国家資格を取得し、障害者介護の分野にも深く関わるようになりました。福祉の現場において、音楽が持つ力がどのように活用できるのか、その連携の可能性についても模索を続けています。

このように、山下直子は幼少期からの音楽経験、グループ活動、夫婦でのステージ、そしてソロとしての新たな挑戦を経て、多様な音楽性と社会貢献への意欲を併せ持つ、現在も進化し続けるアーティストです。

参考情報:

* 山下直子オフィシャルホームページ

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