山之口貘賞

山之口貘賞は、詩人である山之口貘の功績を称え、琉球新報創刊85周年を記念して1978年に創設されました。この賞は、奄美を含む琉球弧における文学活動の振興を目的としており、年間を通じて優れた詩作品を発表し、活発な詩活動を展開した人物を表彰します。

主催は琉球新報社であり、山之口貘記念会と南海日日新聞社が後援しています。応募資格は広く、山之口貘の文学作品の精神を受け継ぐ詩作品や詩活動が対象となります。具体的には、応募締め切りの1ヶ月前までの1年間に発表・刊行された詩集が審査対象となります。

応募資格は、沖縄・奄美在住者、または沖縄・奄美出身者に限定され、自薦・他薦は問いません。受賞者には、賞状、賞金10万円、そして副賞が贈られます。

過去の受賞者の中には、第35回受賞者の網谷厚子のように、後に第49回小熊秀雄賞を受賞するなど、他の著名な文学賞を受賞する才能も輩出しています。

山之口貘賞は、地域に根ざした文学賞として、琉球弧の詩文化の発展に大きく貢献しています。この賞を通じて、多くの才能が発掘され、地域文化の豊かさを国内外に発信しています。地方文学賞として、その役割は非常に大きく、今後の展開が期待されています。

関連事項として、地方文学賞についても参照することで、山之口貘賞の位置づけや意義をより深く理解することができます。

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