山内茂樹

山内 茂樹の人物と経歴

山内茂樹（やまうち しげき）は、日本の猟師であり、シェフでもあります。音響効果技師としての経歴も持ち、『P.A.G.』にかつて所属していました。彼の活動の幅広さは、音響の世界から食・狩猟の世界へと拡大しています。

来歴

福島県奥会津出身の山内は、若い頃にバンド活動を行い、著名なアーティストたちのバックバンドやボーヤとして経験を積みました。その後、文学座研究所に所属し、音響効果技師としてキャリアをスタートしました。彼は「妖怪人間ベム」などの作品に関わることで、音響効果の世界に足を踏み入れました。もともとアルバイトから始めたこの仕事は、後に「P.A.G.」にて約35年間にわたり、吹き替えやテレビ番組での選曲や音響効果に従事し続けました。

狩猟との出会い

音響の仕事を行う一方で、家族や故郷の影響により、20歳から本格的に猟を始めました。四谷猟友会にも所属し、猟後には仲間たちへの料理を手がける機会が増え、その評判を受けて飲食業への転身を意識するようになりました。音響効果の仕事を辞めた今、彼は丹沢山地で猟師として活動しつつ、ジビエ料理専門店『ジビエ猪鹿鳥』を経営しています。

音響効果技師としての貢献

映画やアニメの音に対するこだわりも強く、彼の所持する本物のライフルや散弾銃を使って録音した効果音が、例えば「ルパン三世」や「宇宙戦艦ヤマト」といった著名な作品に使用されています。近年の映像作品には、音のミキシングやバランスに苦言を呈し、「家庭での視聴を考慮してほしい」と意見を述べることもあります。

狩猟の魅力

狩猟について、山内は「撃たなくても大自然と一体になれること」が魅力の一つと語ります。これは彼が自然と密接に関わっていることを示しており、狩猟を通じて得られる経験を大切にしています。

主な参加作品

おもな参加作品には、1968年の「妖怪人間ベム」や1971年の「カバトット」、また経歴の中で担当した多くの吹き替え映画、ドラマに至るまで幅広く、多岐にわたります。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のテレビ朝日版にも音響技術で貢献しました。さらに、ドラマ「奥さまは魔女」や「刑事コロンボ」などでもその技術を活かしています。山内のサウンドデザインは、多くの視聴者に深い印象を残しています。

新たなキャリアを築く中でも、彼は音響効果のノウハウを生かしながら、猟師としてもシェフとしても新たな挑戦を続けています。

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