山口周

山口周（やまぐち しゅう）氏は、1970年生まれの日本の著作家であり、経営コンサルタントです。株式会社ライプニッツの代表を務め、北九州市のアドバイザーとしても活動しています。

専門領域

山口氏の専門領域は、「経営におけるアートとサイエンスのリバランス」、「組織の潜在的創造性の開発」、「資本主義とビジネスの未来」など、多岐にわたります。これらの分野において、独自の視点から深く掘り下げた考察を行っています。

経歴

東京都で生まれ、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻を卒業後、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程を修了しました。

その後、電通、ブーズ・アレン・ハミルトン、ボストン・コンサルティング・グループ、A.T.カーニーといった大手コンサルティング会社に勤務し、豊富な実務経験を積みました。2011年からはコーンフェリーのシニアパートナーを務め、2018年5月からは一橋大学大学院経営管理研究科の非常勤講師も兼任していました。また、多摩美術大学クリエイティブリーダーシッププログラムの講師も務めています。

活動

山口氏は、コンサルティング業務の傍ら、研究活動、経営大学院での教職、著作活動、各種ワークショップの実施、パブリックスピーキングなど、幅広い活動を展開しています。

特に、学部と大学院で哲学・美術史を学んだ経験から、「人文科学と経営科学の交差点」をテーマに、ビジネスの世界に人文科学の視点を取り入れることを提唱しています。この独自の視点は、現代のビジネス環境において、新たな価値創造やイノベーションを促進する上で重要な役割を果たしています。

著作

山口氏は、数多くの著書を執筆しており、その内容は多岐にわたります。

『グーグルに勝つ広告モデル――マスメディアは必要か』(2008年)
『天職は寝て待て――新しい転職・就活・キャリア論』(2012年)
『外資系コンサルのスライド作成術――図解表現23のテクニック』(2012年)
『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』(2013年)
『外資系コンサルの知的生産術――プロだけが知る「99の心得」』(2015年)
『外資系コンサルのプレゼン術――プレゼンを劇的に改善する、たった一つのコツ』(2015年)
『外資系コンサルのスライド作成術〔作例集〕――実例から学ぶリアルテクニック』(2015年)
『外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術』(2015年)
『外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント』(2016年)
『トップ１％に上り詰めたいなら、20代は“残業”するな』(2016年)
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』(2017年)
『知的戦闘力を高める 独学の技法』(2017年)
『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』(2018年)
『劣化するオッサン社会の処方箋 なぜ一流は三流に牛耳られるのか』(2018年)
『仕事選びのアートとサイエンス』(2019年)
『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』(2019年)
『「仕事ができる」とはどういうことか?』(2019年)
『ビジネスの未来―エコノミーにヒューマニティを取り戻す』(2020年)
『自由になるための技術 リベラルアーツ』(2021年)

これらの著作を通じて、ビジネスパーソンに向けて、キャリア形成、知的生産性向上、組織改革、思考法など、幅広いテーマに関する深い洞察を提供しています。

共著

『世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術』(2020年) - 水野学との共著
『仮想空間シフト』(2020年) - 尾原和啓との共著

その他

『マンガと図解でわかる 世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(2020年) - 監修

メディア出演

ラジオ番組「NTT Group BIBLIOTHECA 〜THE WEEKEND LIBRARY〜」（J-WAVE）ではナビゲーターを務めています。

音声講義

VOOXにて「アート思考」に関する講義を行っています。

まとめ

山口周氏は、コンサルタント、著作家、教育者として、多岐にわたる分野で活躍しています。哲学と美術史のバックグラウンドを持つことから、人文科学と経営科学を融合させた独自の視点を持ち、現代社会における新たな価値観やビジネスのあり方を提示しています。その幅広い知識と深い洞察は、多くのビジネスパーソンに影響を与え続けています。

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