山口市役所

山口市役所：歴史と現状、そして未来への展望

山口市役所は、山口市における行政の中枢を担う地方公共団体施設です。山口市の中心商店街北部に位置し、山口総合支所庁舎も併設しています。周辺環境は文化的要素が豊かで、山口サビエル記念聖堂や山口県立美術館、山口県立山口図書館・山口県文書館、山口県立山口博物館といった文教施設が近接しています。さらに、山口県庁舎も至近距離にあり、行政の中心地としてふさわしい立地と言えるでしょう。

現庁舎：歴史と課題

現在の市役所本庁舎は、かつて山口大学教育学部が使用していた建物を1974年に払い下げを受けたものです。1961年から1964年にかけて建設された歴史ある建物ですが、長年の使用による老朽化が深刻な問題となっています。このため、市は移転を含めた改築を真剣に検討しています。

アクセス

山口市役所へのアクセスは良好です。JR山口駅から徒歩10分という近さであり、公共交通機関を利用したアクセスも容易です。JRバス中国、防長バスの「市役所前」や「市民会館前」バス停からも徒歩5分圏内に位置しています。

組織と業務

山口市役所は、9部1局、会計課、消防本部、市議会事務局から構成されています。上下水道局は本庁舎とは別に宮島町に設置されています。各部はそれぞれの専門分野を担当し、市民生活を支える様々な行政サービスを提供しています。

具体的には、総務部、総合政策部、交流創造部、地域生活部、環境部、健康福祉部、こども未来部、経済産業部、都市整備部といった各部が、市民の生活、福祉、経済、環境など幅広い分野の行政業務を担っています。

また、市役所には、合併前の旧1市5町の役場跡地に設置された総合支所（山口総合支所、小郡総合支所、秋穂総合支所、阿知須総合支所、徳地総合支所、阿東総合支所）があり、地域住民へのよりきめ細やかな行政サービスを提供しています。各総合支所には、自治振興課、総合サービス課、施設維持課の3課が設置され、地域課題への対応や市民サービスの提供を行っています。

さらに、2009年4月1日からは、生涯学習や社会教育を担う公民館を「地域交流センター」として再編し、市民の交流拠点として機能強化を図っています。一部の地域交流センターでは証明書発行などの出張所機能も備えています。

新庁舎建設計画

老朽化した現庁舎の建て替えに向けて、山口市は2015年から検討委員会を設置し、新たな庁舎建設について検討を進めてきました。委員会では、現位置での建て替え、亀山公園ふれあい広場への新築、小郡総合庁舎への建て替え・機能移転の3案が提示されました。検討委員会では、新山口駅周辺も候補地として検討されましたが、用地取得の問題や市のまちづくり計画との整合性などを考慮し、最終的に現位置での建て替えが決定されました。2018年には基本計画が公表され、2021年度の着工、2024年度の完成を目指して工事が進められています。

まとめ

山口市役所は、市民生活の基盤を支える重要な機関です。歴史ある庁舎を建て替え、新たな庁舎で更なる行政サービスの向上を目指しています。今後も市民にとってより便利で使いやすい市役所を目指し、発展していくことが期待されます。

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