山口明

山口明氏は、1947年に京都で生まれました。大学卒業後、石油会社に勤務するという異色の経歴を持ちながら、後に左官職人へと転身した人物です。

1970年に日本大学理工学部を卒業後、石油会社に入社し、長年勤めました。しかし、2000年に会社を退職し、新たな道を歩むことを決意します。そして、埼玉県仕上高等専門校及び東京都立足立専門校で建築と左官の技術を学び、専門的な知識と技能を習得しました。その後、有限会社原田左官工業所に入職し、左官職人としてのキャリアをスタートさせます。

2002年には、建築工事管理と左官業を営む二級建築士事務所である「山口巧芸舎」を設立し、独立しました。山口氏の活動は、伝統的な左官技術を継承しながらも、現代建築にも対応できる柔軟な発想と技術力を持ち合わせていることが特徴です。また、東京都左官職組合連合会青年部平成会にも所属しており、業界の発展にも貢献しています。

山口氏の活動は、自身のブログや公式ウェブサイトでも公開されており、左官という仕事に対する情熱や、職人としてのこだわりを感じることができます。特にブログ「壁」では、日々の仕事の中で感じたことや、技術的な詳細、作品に対する思いなどが綴られており、左官の世界に興味を持つ人々にとって貴重な情報源となっています。

山口氏のキャリアは、一見すると異分野からの転身に見えますが、その背景には、建築に対する深い興味と、ものづくりへの情熱があります。大学で理工学を学んだ経験は、左官の技術を科学的に理解し、より高い精度と品質を追求する上で役立っていると考えられます。また、石油会社での経験は、組織運営やプロジェクト管理の面で、山口巧芸舎の経営に活かされているでしょう。

山口氏の活動は、左官という伝統的な技術を現代に伝え、さらに発展させていくための重要な役割を果たしています。その技術と経験は、多くの職人たちの模範となるだけでなく、未来の建築を担う若い世代への啓発にも繋がっていくでしょう。山口氏の今後の活躍が期待されます。

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