山口県立南陽工業高等学校

山口県立南陽工業高等学校の概要

山口県周南市にある公立校、山口県立南陽工業高等学校（略称：南工）は、地域に根ざした工業教育を提供する学校です。公立の工業高等学校であり、工業分野に特化したカリキュラムが組まれています。校章は学校の略称、南工をデザインモチーフにして作られており、独自のアイデンティティを表現しています。南陽工業高校は、周南学区域に位置する工業高校の中で最も新しい学校として知られています。

学校の特徴

南陽工業高校は、特に硬式野球部が有名で、これまでに春夏の甲子園大会に9回出場しています。2006年には1978年以来となる春夏連続出場を果たし、2009年春にはベスト8入りをするなど、その強さが光る存在です。多くの卒業生がプロ野球選手や著名な活動を行っており、地域社会に多大な影響を与えています。

学校の歴史

1962年4月に開校されたこの学校は、開校当初から工業系の専攻を中心に教育を行ってきました。最初は金属機械科、電気科、工業化学科の3学科が設置され、各クラスには80名の生徒が収容されました。その後、学科名の変更や新設が行われ、1966年には金属機械科が機械科に、1984年には工業化学科が化学工業科に改称されました。1996年にはシステム機械科が新たに設けられ、2004年からは機械科とシステム機械科がそれぞれ機械システム科と応用化学科に改められました。

学科構成

全日制の学科構成は以下の通りです。

• - 機械システム科（定員60名、平成22年より定員80名）
• - 電気科（定員40名）
• - 応用化学科（定員40名）

これらの学科は、学生に実践的な技術と知識を身につけさせることを目的としています。

卒業生の活躍

多くの卒業生がそれぞれの分野で成功を収めています。特にプロ野球選手として名を馳せた吉本博や津田恒実、森重泰浩、椎木匠、岩本輝、摩嶋一整などが代表的です。さらに、漫才師として活動している羽田昇平（ショウショウ）もこの学校の出身です。これにより、南陽工業高校の名はスポーツ界やエンターテインメント業界においても多くの人々に知られています。

野球部と関わりのあるエピソード

野球部を指導していた元校長坂本昌穂は、津田恒実を育成した実績があります。彼は2007年に周南市教育長に就任し、その後も地域に貢献しています。また、2009年には津田選手に関連する顕彰の名プレートを贈られるなど、学校はこれを機にさらなる誇りを持つこととなりました。

南陽工業高校は、工業技術の教育だけでなく、地域スポーツや文化においても重要な役割を果たし続けています。

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