山口県立柳井高等学校

山口県立柳井高等学校

概要

山口県立柳井高等学校は、山口県柳井市古開作に位置する公立の高等学校です。略称は「柳高」で、全日制の普通科を設置しています。校是は「右文尚武」という文武両道を重んじる理念に基づいています。本校は1907年に創立された女子高と1921年に設立された男子中学校が1949年に統合され、男女共学の課程となりました。

ちなみに、校歌は1922年に制定され、歌詞の中には「柳高」という名が登場します。この名称は、旧制中学校時代に「柳中」と呼ばれていたことに由来しています。同窓会は「柳高同窓会」と呼ばれ、全国に複数の支部を持ち、卒業生間のつながりを大切にしています。

沿革

高等女学校時代

高等女学校の起源は1907年にさかのぼり、当初は「柳井町立柳井女学校」として設立されました。数回の名称変更を経て、1932年には山口県共通の制服が採用されました。戦争の影響を受けつつも、学校としての機能を維持し、1947年に新たに設置された新制中学校と連携しながら女子教育を提供していきました。その後、1948年に新制高等学校としての授業を開始しました。

男子校の歴史

旧制中学校時代は1921年に創立され、繰り返しの名称変更を経て1933年には初の防空演習を実施しました。この頃から、野球部が全国大会に出場したり、各種行事を通じて地域との結びつきを強める活動が行われました。

統合と新校の誕生

1949年、長い歴史を持つ女子校と男子校が統合され、新たに「山口県立柳井高等学校」としてスタートしました。この新しい学校には、男女混合のクラス編成とともに、さまざまな課外活動の提供がなされ、初の男女合同の運動会なども実施されました。さらに、硬式野球部は1958年に全国高等学校野球選手権大会において優勝し、校の栄光の歴史を刻みました。

学校行事と活動

山口県立柳井高等学校は、文化祭や体育祭など、年間を通じた多彩な学校行事を開催しています。文化祭は1970年から「文化部発表会」から名称を変え、地域の人々にも親しまれています。部活動は運動部と文化部に分かれ、特に硬式野球部や各種文化活動を通じて生徒たちは積極的に参加しています。

著名な出身者

柳井高等学校からは多くの著名人が輩出されています。政治分野では元山口県知事の平井龍氏や、経済分野では三菱UFJフィナンシャルグループの会長を務める沖原隆宗氏が名を連ねます。また、学術界ではフィールズ賞を受賞した広中平祐氏などが該当します。これらの人物たちは、学校での経験を基に各分野で活躍しています。

現状と未来

山口県教育委員会は、2026年度からの生徒募集停止を発表し、周辺の高校と統合する方針を打ち出しています。この新たな高等学校は、今後の生徒にとってさらに充実した教育環境を提供することが期待されています。柳井高等学校は、その長い歴史と伝統を活かしながら、これからの時代に対応していくことが求められます。

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