山口知貴

山口 知貴（やまぐち ともき）は、1994年9月28日に奈良県で生を受けた、日本のラグビーフットボール選手である。

フィールド上では最前線で体を張るプロップ（PR）のポジションを担い、その体格は身長175センチメートル、体重105キログラムと、このポジションに求められる強靭さを備えている。

彼のラグビーキャリアは、地元の名門校である天理高等学校で本格的に始まった。高校卒業後の2013年には、ラグビー強豪校として知られる天理大学へと進学し、さらなる技術向上と経験を積んだ。

天理大学ラグビー部では中心選手として活躍。特に2016年には、チームのキャプテンに指名され、リーダーシップを発揮しながらチームを牽引した。また、学生時代には関西学生代表メンバーにも選出されるなど、学生レベルでの高い実力が広く認められた。

大学での学びとラグビー生活を終え、2017年に天理大学を卒業した山口は、プロフェッショナル選手としての道を歩み始めた。彼の最初の所属チームは、ジャパンラグビートップリーグ（当時）に加盟していた近鉄ライナーズ（現在の花園近鉄ライナーズ）であった。

プロ入り後、山口はすぐに公式戦出場のチャンスを掴む。2017年9月3日に行われたトップリーグ第3節、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスとの一戦に途中出場し、これが自身にとって記念すべきプロリーグにおける初出場となった。

近鉄ライナーズで数シーズンを過ごした後、山口は新たな環境を求めた。2020年、彼は豊田自動織機シャトルズ（現在の豊田自動織機シャトルズ愛知）への移籍を決断。新たなチームでの挑戦が始まった。

豊田自動織機シャトルズ愛知に加入後、山口はチームにとって不可欠な存在へと成長していく。そして2021年、彼はチームから厚い信頼を得て、そのリーダーとなることを託された。現在の所属チームである豊田自動織機シャトルズ愛知において、彼はチームのキャプテンを務めている。

キャプテンとして、またプロップとして、山口は日々の練習や試合でチームを鼓舞し、最前線で体を張り続けている。ジャパンラグビーリーグワンの舞台で、彼は自身の経験とリーダーシップを活かし、チームの勝利に貢献すべく奮闘している。

彼のこれまでの歩みの中で、学友との繋がりも重要な要素となっている。天理高校および天理大学時代の同級生である藤原恵太、天理高校時代の同級生である田中章司、そして天理大学時代の同級生である谷口和洋らは、彼のキャリア形成においても交流があった仲間たちである。

奈良県で生まれ、天理高校、天理大学を経てプロの世界へ。近鉄ライナーズでの経験を積み、現在は豊田自動織機シャトルズ愛知の主将としてチームを牽引する山口知貴選手は、今後の更なる活躍が期待される選手の一人である。

もう一度検索