山口英樹

山口英樹氏は、日本の総務官僚として多岐にわたる要職を歴任した人物です。鹿児島県国分市（現・霧島市）出身で、鹿児島県立国分高等学校を経て、1988年に東京大学法学部を卒業後、自治省に入省しました。

官僚としてのキャリアは、長崎県雲仙岳災害復興室長を皮切りに、2000年には宮崎市助役として地方自治の現場を経験しました。その後、2002年には消防庁防災課広域応援対策官に就任し、防災行政に携わりました。神奈川県県民部長を経て、2009年には内閣官房内閣参事官（内閣官房副長官補付）兼拉致問題対策本部事務局総務・拉致被害者等支援室長、内閣府大臣官房参事官兼拉致被害者等支援担当室長として、拉致問題対策にも尽力しました。

その後も、2011年に消防庁防災課長、2015年に消防庁総務課長と、消防行政の中枢を担い、地方公共団体情報システム機構理事を経て、2018年には内閣官房内閣審議官（内閣官房副長官補付）に就任しました。2020年には消防庁次長に昇進し、総務官僚としてのキャリアを締めくくりました。

退官後は、2021年に日立製作所社会ビジネスユニット公共システム事業部特別顧問に就任したほか、日本防火・危機管理促進協会の理事長や自治大学校の客員教授も務め、培ってきた知見を社会に還元しています。地方自治、防災、拉致問題対策といった幅広い分野で行政に携わった経験と、退官後の活動を通して、日本の社会に貢献し続けています。

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