山口隆文

山口隆文のプロフィールとキャリア

山口隆文（やまぐち たかふみ）は、1957年8月9日、山口県で生まれた元サッカー選手であり、指導者でもあります。現在、彼はJFAアカデミー福島で女子統括ダイレクターを務めており、女子チームの指導や育成に力を入れています。筑波大学大学院を卒業した彼は、サッカー界において長いキャリアを持つ人物です。

若き日々と選手キャリア

高校時代、山口は左利きの左ウイングとして東京都代表に選出され、国体で3位の成績を収めました。1975年度の高校選手権では主将を務めるも、東京都予選準決勝で敗れ、本大会出場はなりませんでした。その後、筑波大学へ進学し、蹴球部に加入します。在学中には全日本学生選抜にも選ばれ、1979年には主将として全日本大学サッカー選手権大会で優勝を果たしました。大学では田嶋幸三と同期であり、この時期に得た経験がその後のキャリアに寄与しました。

引退後の指導者としての歩み

現役引退後は後進の育成に尽力しており、1984年に都立久留米高校のサッカー部監督に就任。彼の指導の下、1992年には都立高校として40年ぶりに高校サッカー選手権大会に出場させるなど、中高一貫の指導システムを取り入れたことで強豪校へと押し上げました。また、彼はJリーグのユースシステムを都立高校に導入した事例としても知られています。

トレーニングメソッドと育成

山口は中村憲剛などのおかげで、オフ・ザ・ボールやプルアウェイの動きを教え、選手の育成において重要な役割を果たしました。1999年にはJFAからS級コーチのライセンスを取得し、その後は日本サッカー協会において指導者及び育成関連のメソッド構築に貢献しました。特に、C級ライセンスの体系を整備し、トレセン（トレーニングセンター）制度の確立にも寄与しました。

代表監督としての経験

2003年にはU-17サッカー日本代表の監督を務め、2013年からは技術委員会の育成担当技術委員長に就任。さらに、2016年の技術委員会の再編後は指導者養成ダイレクターとして活躍しています。2019年からはJFAアカデミー福島で女子U-18チームの監督に就任し、初めて女子チームを指導することになりました。

他の活動や出版物

山口はDVD教材や書籍にも寄稿しており、特に「サッカーの練習プログラム」は多くの指導者や選手に活用されています。また、JFAアカデミーの運営を通じて、幅広い層のサッカー選手の育成に携わるなど、その影響力は日本サッカー界において非常に大きいものとなっています。

彼の指導理念は、選手一人ひとりの特徴や能力を最大限に引き出すことにあると言われており、今後も多くの若者たちを育てていくことでしょう。

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