山岡景佐

山岡景佐：戦国時代を生き抜いた武将

山岡景佐（やまおか かげすけ）は、1531年に山岡景之の次男として生まれ、戦国時代から安土桃山時代にかけて活躍した武将です。

六角氏から織田氏へ

当初、景佐は六角氏に仕えていました。しかし、1568年に織田信長が上洛を果たすと、情勢を判断し、弟の景猶と共に信長に降伏。信長配下の明智光秀に属することになります。1572年には、降伏した松永久秀に代わり多聞山城の城番を務め、1576年の本願寺攻めにも参加するなど、光秀の下で着実に実績を重ねていきました。

信長直臣、そして本能寺の変

光秀が丹波国平定に注力していた頃、景佐は信長や佐久間信盛の下で茶会に参加する記録が残っています。このことから、兄の景隆と同様に佐久間信盛の与力であったか、信長の直臣として仕えていたと考えられています。1579年の有岡城攻め、1581年の伊賀国攻めなどにも従軍し、1582年の信長最後の上洛の際には、蒲生賢秀と共に安土城二の丸の番衆を務めました。

しかし、その1582年6月、本能寺の変が勃発し、信長が死去。光秀から勧誘を受けますが、景佐は兄・景隆と共に光秀に抵抗する姿勢を示します。また、徳川家康の伊賀越えを助けたという逸話も残っています。

秀吉から家康へ

その後、羽柴秀吉に属し伊勢国へ出陣しますが、1583年の賤ヶ岳の戦い後、柴田勝家に内応したとの嫌疑をかけられ、兄と共に改易されてしまいます。失意の中、景佐は徳川氏に仕えることを決意します。

1589年1月、駿府にて59歳でその生涯を閉じました。激動の時代を生き抜き、様々な主君に仕えた山岡景佐の生涯は、戦国時代の武将の生き様を象徴していると言えるでしょう。

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