山岡景宗

山岡景宗（やまおか かげむね）

山岡景宗は、戦国時代から安土桃山時代にかけての武将です。織田信長の家臣であった山岡景隆の長男として生まれました。

生涯

当初は父と共に織田信長に仕え、天正4年（1576年）には松永久秀と共に石山本願寺攻めに参加しました。信長の死後は、父・景隆が羽柴秀吉（後の豊臣秀吉）と対立し改易されたため、一時的に没落しますが、その後、景宗は秀吉に許され、1450石の所領を与えられて馬廻衆の一員となりました。

朝鮮出兵（文禄・慶長の役）では、秀吉に従って肥前国名護屋城に在陣しました。秀吉の死後は、その子である豊臣秀頼に仕え、大坂の陣では豊臣方として戦いましたが、戦後、罪を許され、徳川家康・秀忠に仕えて本領を安堵されました。激動の時代を生き抜き、それぞれの時代で重要な役割を担った武将でした。

ただし、『断家譜』には、慶長4年（1599年）1月に61歳で死去したと記されています。そのため、大坂の陣で戦ったとする説は、確実なものではないという見方もあります。

人物像

山岡景宗は、時代の流れを読み、柔軟な対応ができる人物であったと考えられます。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という3人の天下人に仕えながら、それぞれの時代を生き抜いたことは、彼の能力の高さを物語っているでしょう。また、一度は没落したものの、秀吉に許されて再び武士として活躍したことは、彼の人間的な魅力も示唆しています。


山岡景宗は、戦国時代から安土桃山時代という激動の時代を、その時代ごとの権力者に仕えながら生き抜いた、非常に興味深い武将の一人と言えるでしょう。

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