山岡義典

山岡 義典のプロフィールと活動

山岡義典（やまおか よしのり）は、1941年4月12日に旧満洲国（現在の中国東北部）で生まれ、広島で育ちました。彼は日本の市民活動家であり、都市計画家、地域研究者として知られています。また、法政大学の名誉教授としても広く評価されています。専門分野は非営利組織論や都市・地域計画論であり、様々な団体で活躍しています。

学歴と初期キャリア

東京大学工学部の建築学科を卒業した後、同大学院の数物系研究科で都市計画学を専攻しました。大学院在籍中には、実業界を代表する建築家である太田博太郎の指導の下で「妻籠宿保存計画」を策定し、また丹下健三の元で「大阪万国博覧会会場計画」の立案に参画しました。これらの経験は、彼の後のキャリアに大いに影響を与えました。

1969年からは都市計画設計研究所に勤務し、都市計画の実務に従事します。1977年にはトヨタ財団へ移籍し、プログラムオフィサーとして研究助成や市民活動助成のプログラムの開発・運営に関与しました。1992年には同財団を離れ、フリーのコンサルタントとしてNPOや市民活動の調査研究や政策立案に力を入れることになります。また、武蔵野美術大学や日本福祉大学で非常勤講師や客員教授としても活動しました。

NPO活動の推進

1996年に日本NPOセンターを設立し、常務理事に就任したことでNPO法人制度の実現に貢献しました。2002年には市民社会創造ファンドを立ち上げ、企業フィランソロピーの新しい仕組みとして市民活動助成に取り組んでいます。これにより、地域社会における市民の活動がより促進される土壌を作りました。

また、2011年には東日本大震災の被災地支援のために現地NPO応援基金を設立し、地域における市民活動の重要性を再認識させる役割を果たしました。

学術的貢献

2011年には法政大学の現代福祉学部教授及び大学院人間社会研究科教授に就任し、ここでも教育と研究を通じて次世代の育成に尽力しました。特に、多摩共生社会研究所の所長を務めたことからも、彼の地域社会への関心が伺えます。2012年に退任するまで、大学院人間社会研究科長や大学院委員会議長などの重職を歴任し、多くの教員や学生と共に社会貢献に取り組みました。

代表的な著作

山岡氏は著述家としても知られ、数多くの著書を執筆しています。その中には『日本の都市空間』（1965年）、『日本の財団』（1984年）、『フィランソロピーと社会』（1993年）、『NPO基礎講座（新版）』（2005年）、『NPO実践講座（新版）』（2008年）などがあります。これらの著作を通じて、彼の確かな専門知識と豊富な経験が読者に伝わります。

結論

山岡義典氏の活動は、日本における市民社会やNPO法人の発展に大きな影響を与えてきました。彼の専門性や実践経験は、多くの市民活動家や研究者にとっての手本とされており、今後もその貢献が期待されています。

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