山岸明生

山岸 明生（やまぎし あきお）氏は、1995年1月1日に東京都で生まれたアメリカンフットボール選手です。主にラインバッカー（LB）としてプレーしており、現在は日本の社会人アメリカンフットボールリーグであるXリーグの強豪、富士通フロンティアーズに所属しながら、カナダのプロリーグであるカナディアン・フットボール・リーグ（CFL）のモントリオール・アルエッツでも活動しています。

彼の競技キャリアは、中央大学附属高等学校時代にアメリカンフットボールを始めたことからスタートしました。高校3年生時にはチームの躍進に貢献し、全国大会でベスト4という成績を収めています。高校卒業後、関西学院大学へ進学。大学アメフト界の名門として知られる同大学で、山岸氏はチームの中心選手として大きく成長しました。特に、2013年、2014年、そして2016年と、在学中に計3度の大学日本一を経験するという輝かしい実績を残しています。最終学年である2016年にはチームの主将を務め、リーダーシップを発揮。また、その年の年間最優秀選手にも選ばれるなど、大学時代を通じてその実力と存在感を示しました。

大学卒業後は、日本の大手企業である富士通に入社し、同社のアメリカンフットボールチームである富士通フロンティアーズに加入しました。社会人リーグのトップレベルでプレーする中で、山岸氏は入団から3年連続でライスボウル（日本選手権）を制覇するという快挙に貢献。チームの主力選手としての地位を確立し、2020年にはチームの副将も務めるなど、攻守にわたってチームを牽引する存在となりました。

そして2021年、山岸氏は国際的な舞台への挑戦を決意します。同年4月15日に行われた2021年のCFLグローバルドラフトにおいて、モントリオール・アルエッツから2巡全体13位で指名を受け、CFLへの扉を開きました。この指名により、日本人選手としてのCFL入りが実現。同年10月22日に行われたトロント・アルゴノーツとの試合では、キッキングチームの一員として出場を果たしました。これは、丸尾玲寿里氏、山﨑丈路氏、李卓氏に続き、日本人選手として4人目となるCFL公式戦出場という歴史的な出来事であり、日本のフットボール界にとって大きな意義を持つものでした。

現在、山岸選手は引き続き富士通フロンティアーズでの活動も行いつつ、CFLのシーズン期間中はモントリオール・アルエッツの一員としてカナダでのプレー経験も積んでいます。日本とカナダという二つの異なる環境で培われる経験は、彼の選手としてのさらなる成長を促しており、今後の活躍が期待されています。彼のキャリアは、日本のトップレベルで実績を積んだ選手が、世界のより高いレベルに挑むための可能性を示すものとして、注目を集めています。

もう一度検索