山崎広太郎

山崎広太郎の生涯と業績

山崎広太郎（やまざき ひろたろう、1941年9月3日 - 2021年3月11日）は、日本の政治の舞台で長いキャリアを持つ著名な政治家です。福岡県福岡市長を2期、衆議院議員を1期、福岡市議会議員を5期務めた彼の経歴は、多くの人々に影響を与えました。

幼少期と教育

山崎は、1941年に現在の韓国全羅北道全州市で生まれました。第二次世界大戦の終結に伴い、彼は1945年に父親の故郷である島根県へ引き揚げ、1946年には福岡県に住むことになりました。彼は春日市で過ごしながら、中学校時代には家業である蕎麦屋を手伝い、蕎麦打ちを覚えました。1960年には福岡県立修猷館高等学校を卒業し、九州大学法学部政治学科に入学。1965年に卒業しました。

政界入りと市議会議員

大学卒業後、山崎は自由民主党の福岡県支部に勤務し、1971年の福岡市議会議員選挙に立候補し初当選しました。その後、彼は5期19年間にわたり福岡市議を務め、その間1985年には福岡市議会議長に就任し、1990年までその職を全うしました。また1989年には全国市議会議長会の会長にも選出されました。

志望と選挙

1990年には福岡市議を辞職し、翌1991年に無所属で福岡県知事選挙に出馬しましたが、現職の知事に敗れてしまいました。しかし、1993年の衆議院議員総選挙では新党ブームに乗って日本新党から候補者となり、旧福岡県第1区で見事にトップ当選を果たしました。彼の在職中は、地方分権特別委員会の理事として活躍し、地方分権一括法の制定にも尽力しました。

市長としての活動

1998年、山崎は無所属で福岡市長選に出馬し、現職市長を破って当選しました。2002年の選挙では、自民党、民主党、公明党など5党からの推薦を受け再選を果たしました。その期間中、福岡市が2016年の夏季オリンピックを誘致しようとする動きもありましたが、最終的には東京都が選ばれる結果となりました。

引退とその後

2006年には福岡市職員の飲酒運転による事故があった際に、責任を取る形で給与の減額を発表しました。さらに、同年の市長選では自民党以来の推薦を受け候補になりましたが、新人に敗北し、政界からの引退を決めました。その後は、NPO法人ライオンズの森プロジェクトを設立し、マングローブの保護活動などに取り組みました。

最後の時

山崎は、2021年3月10日に自宅で倒れ、翌日脳内出血により79歳で亡くなりました。彼の政治的活動や奉仕の精神は、多くの人々に感動を与え続けています。死去後、彼は従四位に叙されました。

著書

彼の著書の一つに『紙一重の民主主義』があります（2012年発表）。この著書では、彼の政治哲学や経験が語られています。

彼の生涯は、日本の地方政治の動向に大きな影響を与え、さらに多くの市民や後輩の政治家にとっての模範となることでしょう。

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