山崎昇 (参議院議員)

山崎昇について

山崎昇（やまざき のぼる）は、1922年6月28日に生まれ、2007年4月29日に逝去した日本の政治家、地方公務員、労働運動家です。北海道出身の彼は、昭和期の日本において、政治や労働運動において重要な役割を果たしました。教育を受けた後、彼は1940年に北海道庁立札幌第一中学校を卒業し、すぐに北海道庁へ勤務を開始しました。主に人事課に所属し、彼のキャリアが始まります。

労働運動への関与

山崎は、公務員としての職務を通じて労働運動にも積極的に関与しました。全道庁職員組合の書記長や委員長、さらには全日本自治団体労働組合の副中央執行委員長としても活躍し、1962年には全北海道労働組合協議会の副議長に就任しました。これにより、彼の名は労働者の権利擁護の象徴となり、多くの職員や労働者から支持を集めました。

政治活動

1965年、山崎は日本社会党の公認を受けて、第7回参議院議員通常選挙に出馬し、見事初当選を果たします。それ以降、1971年の第9回通常選挙、1977年の第11回通常選挙においても再選を果たし、参議院議員としての任期を3期にわたって全うしました。この期間中、彼は社会党中央執行委員としての活動や、国民運動局長、参議院社会労働委員長、さらには公害及び交通安全対策特別委員長など多くの役職を歴任しました。特に、社会党内での政策審議に関与し、労働関連の法律や政策に強い影響を持つようになりました。

著作物

山崎はその政治活動だけでなく、著作も多数残しています。1976年には『公務員賃金 : 国会における論争・私の主張』を出版し、続いて1977年には『共済年金 : 国会での私の主張と改善点』を、1979年には『行政組織定員 : 国会における論争-私の主張』を発表しています。1982年には全日本自治団体労働組合が編纂した『公務員問題をめぐる国会論争』にも寄稿し、广範にわたる労働者や公務員の問題についての意見を表明しました。

人称と栄典

山崎昇の貢献は社会的にも評価され、1992年には勲二等旭日重光章が授与されました。また、彼は2007年に亡くなった際には、正四位に叙されました。84歳という生涯の中で、彼は日本の労働運動及び政治の発展に少なからぬ影響を与え、現在でもその業績は多くの人々に語り継がれています。

彼の遺した著作や活動は、その後の世代においても重要な参考資料として利用されています。また、彼の影響を受けた多くの人物が政治や労働運動の分野で活躍しています。山崎の生涯は、労働者の権利を守るために尽力した一人の公務員が、どう政治の場でその影響力を発揮したかを示す貴重な事例といえるでしょう。

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