山崎直

山崎直：木更津の発展に尽くした医師であり、市長

山崎直（1885年3月23日 - 1975年3月6日）は、千葉県木更津市長を2期務めた医師であり、医学博士です。彼は、激動の時代に木更津市の発展に大きく貢献しました。

生涯

山崎直は、佐貫藩藩士の末弟である山崎周太郎の長男として生まれました。父は医学を志し開業医となりましたが、早世。直は、旧制第一高等学校を経て京都帝国大学を卒業後、父と同じく医師の道へ進みます。順天堂大学での勤務を嘱望されていましたが、母の願いを聞き入れ、木更津市内の病院を継ぎました。

医師として地域医療に貢献する傍ら、彼は政治の世界にも足を踏み入れます。木更津町議会議員、市議会議員を経て、1947年には初代公選市長に選出され、1955年までその任を務めました。

市長としては、第二次世界大戦前後の困難な時期に進駐軍と対峙し、木更津市の発展に尽力しました。その手腕から「木更津の吉田茂」とも呼ばれました。

地域への貢献

山崎直は、医師としてだけでなく、教育者としても地域に貢献しました。私財を投じて私立木更津看護学校（現・木更津看護学院）を創設し、看護師の育成に力を注ぎました。

また、千葉県医師会顧問や木更津ロータリークラブの創設者としても活動し、地域社会の発展に幅広く貢献しました。

家族

妻の総子は、岡山医学専門学校（後の岡山医科大学）の総長である筒井八百珠の娘であり、東京芸術大学バイオリン科の卒業生でした。ドイツ語に堪能で、夫婦の会話はドイツ語で行われることもあったそうです。

四男二女に恵まれ、長男・次男・三男はいずれも医師となりました。四男の晃嗣は光クラブ事件を起こし、自ら命を絶ちました。

栄誉

山崎直は、その功績により、勲五等双光旭日章、藍綬褒章など数々の栄誉に輝きました。また、木更津市名誉市民にも選ばれています。

まとめ

山崎直は、医師として地域医療に貢献する傍ら、木更津市長として市政を担い、教育者として人材育成にも尽力しました。彼の多岐にわたる活動は、木更津市の発展に大きく貢献し、今もなお多くの人々に敬愛されています。

千葉県医師会顧問、同名誉会員、県国保審議会委員、県医師会裁定委員
木更津ロータリークラブ創設者
私立木更津看護学校(現・木更津看護学院)を創設
嘉納治五郎の直弟子

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