山川力優

山川 力優（やまかわ りきゅう）選手は、1997年5月4日に大阪府大阪市で生まれた日本のプロラグビー選手です。現在は、国内最高峰のプロフェッショナルリーグであるジャパンラグビーリーグワンに所属する強豪チーム、東芝ブレイブルーパス東京の一員としてプレーしています。ポジションは、フォワードの最前線でスクラムを組む重要な役割を担うプロップ（PR）です。身長175cm、体重115kgというがっしりとした体格は、まさにプロップというポジションにふさわしいものであり、フィールド上でその力強さを発揮しています。

彼のラグビーにおける才能は、学生時代から早くも開花していました。高校はラグビーの強豪校として知られる天理高等学校に進学し、在学中の2016年には、その高い実力と将来性が評価され、高校日本代表候補に選出されています。高校卒業後は、さらにレベルアップを目指し、天理大学へと進みました。大学ラグビーの世界でも中心選手として活躍し、国内の若い才能が集まるU20日本代表スコッドにも名を連ねるなど、エリート街道を着実に歩んでいきました。

天理大学での4年間を経て、2020年にプロキャリアをスタートさせました。最初に所属したのは、当時のジャパンラグビートップリーグに加盟していたNTTドコモレッドハリケーンズ（現在はNTTドコモレッドハリケーンズ大阪としてジャパンラグビーリーグワンに所属）です。入団初年度からチームに貢献し、すぐに公式戦出場のチャンスを掴みます。特に印象的なのは、2021年2月21日に行われたジャパンラグビートップリーグの開幕節、キヤノンイーグルス戦です。この試合に山川選手は先発メンバーとして出場し、プロ公式戦における記念すべきデビューを飾りました。トップリーグという真剣勝負の場で、ルーキーながら開幕戦に先発出場したことは、チームからの信頼の厚さと彼の高いポテンシャルを示す出来事でした。

NTTドコモレッドハリケーンズでプロ選手としての基礎を築き、経験を積んだ後、さらなる飛躍を目指して2022年に東芝ブレイブルーパス東京への移籍を決断しました。東芝ブレイブルーパス東京は、リーグワンでも常に優勝争いに絡むトップレベルのチームであり、そこでプロップとしてレギュラー争いに加わることは、彼にとって大きなチャレンジとなりました。現在は、この名門クラブの一員として、リーグワンの激しい戦いの舞台で、持ち味である強固なスクラムやフィールドでの献身的なプレーを発揮し、チームの勝利に貢献しています。プロップとして、スクラムだけでなく、オープンプレーにおけるボールキャリアやディフェンスでも存在感を示しており、東芝ブレイブルーパス東京にとって欠かせない戦力の一人となっています。今後の彼のさらなる成長と活躍から目が離せません。

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