山形市立第一中学校

山形市立第一中学校

山形市立第一中学校（やまがたしりつ だいいちちゅうがっこう）は、山形県山形市に所在する公立の中学校です。この学校は、略して「山一中」（やまいっちゅう）とも呼ばれており、一部の地域では「一中」という愛称も使われています。校名に「第一」という言葉が含まれていますが、他校との統合によって新たに設立されたため、山形二中よりも創立年は新しいことに注意が必要です。

概要と立地

この学校は、山形自動車道の山形蔵王ICから市中心部に向かって行く途中に位置しており、県庁に近いことからも目にする機会が多いでしょう。生徒の多くは山形一小、一部が山形五小、山形八小、東沢小から進学しています。

学区

山形市内の第一学区、西部の七日町商店街から宮城県境までが学区に含まれています。この広範な校区は、市内の公立中学校の中でも最大の面積を誇るものです。

沿革

1979年の4月、旧山形市立第一中学校と東沢中学校が統合して新たに発足し、6月にはグラウンドやプールが完成しました。その後、1991年には柔剣道場が、1999年には創立20周年を祝って時計塔が設置されています。さらに、2010年には創立30周年の記念式典が行われ、希望の灯が設置されました。40周年の記念式典も2019年に開催されています。特に「希望の鐘」は、平日の朝8時10分に鳴らされ、駐在する生徒が担当します。この鐘は初代が今も多目的教室に展示されています。

校章

学校の校章は、力強い松の葉と奥羽連峰を象徴しています。これらは学校が生徒たちの成長と連帯感を大切にしていることを表現しています。

校舎と施設

学校は4階建ての構造を持ち、特別支援学級を含む教室は3階まで、4階には理科室や音楽室、調理室などの特別教室が設置されています。また、武道場は校舎から少し離れていますが、すぐ近くに配置されています。2018年には全教室にエアコンが設置され、快適な学習環境が整えられました。

部活動

山形市立第一中学校はラグビー部と専用のラグビー場がある県内唯一の学校です。部活動は活発で、多くの生徒が学区外からも通学しています。2016年度以降、朝会が減少したため、成績発表は昼の放送で行われるようになりました。特に1997年には女子バスケットボール部が全国中学校大会で準優勝、2016年には男子駅伝部が東北大会で優勝し全国大会にも出場するなど、数々の輝かしい成績を残しています。

学校行事

月に一度、「いのちの日」と称する活動が行われ、生徒が命の大切さを考える取り組みが実施されています。また、「一中生の誓い」ではいじめの撲滅や良い言動を広める約束が生徒会から発表されています。

特に「ファーストフェスティバル」や体力別遠足など、独自のイベントが開催され、生徒の絆を深める機会となっています。「希望の鐘」や「連峰」といった伝統も大切にされ、卒業生から現在の在校生までが受け継いでいます。

所在地と生徒数

山形市立第一中学校は、〒990-0023 山形県山形市松波三丁目に位置しています。生徒数は2003年度からのデータを見る限り順調に推移しています。

このように、山形市立第一中学校は歴史ある学校であり、学業や部活動、地域への貢献に力を入れ、生徒たちが成長する場として重要な役割を果たしています。

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