七日町商店街

山形市七日町商店街：歴史と変遷

山形市中心部に位置する七日町商店街は、1964年に発足した歴史ある商店街です。かつてはアーケードが設置され、多くの人々で賑わっていましたが、老朽化により撤去されました。しかし、その後も歩道の無散水消雪設備や電線地中化など、近代的な整備が進められています。

御殿堰の再生と新たな商業施設

山形五堰の一つである御殿堰は、都市開発に伴い一時塞がれていましたが、2010年に再整備され、商業施設「水の町屋七日町御殿堰」として生まれ変わりました。この再開発は、商店街の活性化に大きく貢献しています。

商店街の苦境と活性化への挑戦

郊外への大型店の進出や、仙台市への顧客流出により、七日町商店街はかつての賑わいを失いつつあります。しかし、市や商工会議所と協力し、様々な活性化策に取り組んでいます。その一方で、2020年には長年親しまれてきた百貨店「大沼山形本店」が閉店し、山形県は百貨店空白県となってしまいました。

交通アクセスとコミュニティバス

2000年からは、商工会議所による「中心街100円循環バス」が運行を開始し、七日町商店街もそのルートに組み込まれました。さらに、2017年からは「ベニちゃんバス」というコミュニティバスが運行を開始し、商店街へのアクセスが向上しました。

受賞歴と評価

七日町商店街は、その取り組みが評価され、1989年に農林水産大臣賞を受賞し、2006年には中小企業庁の「がんばる[[商店街77選]]」、2018年には経済産業省・中小企業庁の「はばたく商店街30選」に選定されています。

年表：歴史を彩る出来事

1917年：芝居小屋「旭座」で映画上映が始まり、「旭座前通り」と呼ばれるようになる。
1932年：「旭座前通り」が「旭銀座」と改称。
1987年：複合商業施設「AZ七日町」がオープン。
1988年：再開発ビル「TAN6 SQUARE」がオープン。
1995年：「旭銀座」が「シネマ通り」と呼ばれるようになる。
2000年：山形松坂屋が閉店。
2003年：商業施設「E-NAS（イイナス）」が開業。
2007年：シネマ旭が閉館し、「シネマ通り」から映画館が消滅。
2010年：御殿堰が再整備され、「七日町御殿堰」が開業。
2012年：高層マンション「シティタワー山形七日町」が竣工。
2016年：「のゝ村」が閉店し、「セブンプラザ」周辺の再開発が決定。
2017年：交流拠点「N-GATE」やブライダル施設「オワゾブルー山形」が開業し、陶商ビルが「プラザビル七日町」に名称変更。
2018年：東北芸術工科大学による映画上映イベントが開催。
2020年：大沼が閉店。
2021年：商業施設「七日町ルルタス」がオープン。
2023年：十一屋七日町本店が新装開店。

近隣施設

文翔館

七日町商店街は、時代の変化とともにその姿を変えてきましたが、地域の人々にとってかけがえのない場所であり続けています。歴史と文化が交錯するこの場所を、ぜひ訪れてみてください。

外部リンク

七日町商店街

もう一度検索