山形県総合運動公園陸上競技場

NDソフトスタジアム山形（山形県総合運動公園陸上競技場）

山形県天童市にあるNDソフトスタジアム山形は、陸上競技場としてだけでなく、球技場としても利用される多機能なスポーツ施設です。施設は山形県が所有しており、株式会社モンテディオ山形がその運営を担っています。2007年以降はエヌ・デーソフトウェアが命名権を取得し、正式名称は「NDソフトスタジアム山形」となっています。主にサッカーやラグビーの公式戦をはじめ、様々なスポーツイベントが開催されています。

スタジアムの歴史

このスタジアムは、1991年に開場し、最初の試合としてキリンカップサッカーの日本代表対タイ代表戦が行われました。試合では日本が後半に1-0で勝利を収めました。1992年には第47回国民体育大会のメイン会場としても利用され、1995年にはスタンドの改修が行われ、収容人数が16,000人から20,315人に増加しました。この改修により、ナイター照明設備も新たに設置されました。

1996年からは、NEC山形サッカー部を母体とするモンテディオ山形のホームスタジアムとして使用され始め、1999年にはメディア向けの電光掲示板も設置されました。しかし、厳しい自然環境にさらされた結果、近年では施設の老朽化が著しく、補強工事が頻繁に行われています。

主な開催イベント

スタジアムは、1996年に初のJリーグ公式戦を開催しました。ジェフユナイテッド市原とガンバ大阪の試合は、観客13,153人を集め、市原が2-1で勝利しました。以来、数々のサッカー試合やラグビー公式戦が行われています。特に、2010年のモンテディオ山形対ベガルタ仙台戦では、過去最多となる観客20,231人を動員しました。

また、スタジアムは日本女子代表の試合や、南東北インターハイの陸上競技も開催する場所として利用されています。2014年には、なでしこジャパンの試合が行われ、日本がガーナに対して5-0で勝利を収めました。

命名権の取得

スタジアムの命名権は2005年から募集が行われましたが、応募はありませんでした。しかし、2007年にエヌ・デーソフトウェアが権利を取得し、年間1200万円で契約を結ぶことになりました。その後も契約は更新されており、企業はスタジアム名を通じて知名度を向上させることに成功しています。なお、国際試合の際は、正式名称が使用されることが決まっています。

施設概要

NDソフトスタジアム山形は、日本陸上競技連盟から第1種公認を受けており、競技トラックは直線9レーン、曲線400m×9レーンが整備されています。さらに、天然芝のフィールドや補助陸上競技場も完備されているため、多種多様なスポーツイベントに対応しています。

また、スタジアムは交通アクセスも良好で、訪れる観客にとって便利な立地です。地域のスポーツ文化の発展に寄与する重要なスポーツ施設として、今後も多くのイベントが期待されています。

もう一度検索