山本スーザン久美子

山本スーザン久美子：アイドルからJR東海社員へ

山本スーザン久美子さん（1966年6月26日生まれ）は、1980年代後半に活躍した日本の元アイドルです。東京都出身で、文京学院短期大学英語英文学科を卒業しています。彼女の芸能界入りは、軽い気持ちで参加したオーディションがきっかけでした。

1985年12月、フジテレビ系番組『夕やけニャンニャン』の「ザ・スカウトアイドルを探せ」コーナーに出演。インパクトのある名前と、外見からは想像もつかない日本民謡を披露したことが、とんねるずのいじりを呼び、人気を集めることに繋がりました。こうして、おニャン子クラブの会員番号32番として加入することになります。

おニャン子クラブでの活動は、絶大な人気を得たわけではありませんでしたが、持ち前の明るいキャラクターを生かし、お笑い担当として活躍しました。1986年9月、数名のメンバーと共に卒業。卒業理由は「学校に行く意欲をなくしているように見えた」とされています。卒業と同時に芸能界を引退し、以降は芸能プロダクションに所属せず、顕著な芸能活動は行っていませんでしたが、おニャン子クラブの同窓会やイベントにはほぼ毎回参加しています。2023年12月には、他の元メンバーと共にライブイベントに出演し、久しぶりの公の場に登場しました。

芸能界引退後は、出版社勤務を経て、現在はJR東海グループの株式会社ウェッジで営業課長を務めています。2017年には、東海道新幹線グリーン車搭載誌の仕掛人として紹介されるなど、活躍の場は多岐に渡ります。

彼女の人物像としては、おニャン子クラブメンバー内でも人気者で、誰とでも仲が良いというほどでした。また、グループの中でも長身だったことも知られています。ミドルネームの「スーザン」は、幼少期にハワイに少し滞在した経験から名付けられましたが、英語能力はネイティブレベルではありません。オーディション時の自己紹介で自ら「山本スーザン久美子」と名乗ったことが、とんねるずによるいじりのきっかけとなりました。

プライベートでは、宝塚歌劇団のファンであることも知られています。2008年には、テレビ朝日で放送された『仮面ライダーキバ』の過去編で、おニャン子クラブが流行した時代設定の中で、彼女の名前が登場しました。主人公が山本スーザン久美子さんの大ファンという設定だったのです。

山本スーザン久美子さんは、アイドル時代から現在に至るまで、常に明るく、周囲を惹きつける魅力を持つ人物です。アイドルとしての華やかな経歴と、現在の社会人としての活躍は、彼女の人生観を象徴していると言えるでしょう。芸能界から離れてからも、彼女の人間性と魅力は多くの人々の記憶に留められています。彼女の今後の活躍にも期待が高まります。

主な出演番組

夕やけニャンニャン（1985年12月 - 1986年9月、フジテレビ系）
月曜ドラマランド おニャン子学園危機イッパツ・とんだ放課後（1986年5月、フジテレビ系）

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