山本優弥

山本優弥：華麗なるキックボクサーの軌跡

山本優弥（やまもと ゆうや、1984年7月15日 - ）は、広島県尾道市出身の男性キックボクサー。青春塾に所属し、空手をバックボーンに持つオールラウンダーとして活躍しました。特に、オーソドックススタイルからのスイッチ左ミドルキックやバックハンドブローを得意とし、観客を魅了しました。

プロデビューと挫折

2001年、16歳で全日本新空手道選手権大会で史上最年少優勝を果たし、その才能を開花させました。同年、全日本キックボクシング連盟でプロデビュー。しかし、2004年には全日本ウェルター級タイトルに挑戦するも、山内裕太郎に敗れ、タイトル獲得はなりませんでした。その後もタイトル挑戦の機会を得るも、引き分けに終わり、王座戴冠は叶いませんでした。

K-1への挑戦

2005年、K-1にデビュー。当初は苦戦を強いられましたが、着実に実力をつけ、2006年にはK-1 WORLD MAX日本代表決定トーナメントに出場。しかし、1回戦で右肩を脱臼し、無念のドクターストップとなりました。その後、怪我からの復帰を果たし、K-1 WORLD MAXの舞台で活躍しました。

全日本キックボクシング連盟ウェルター級王座獲得

2007年、王座決定トーナメント決勝で勝利し、第23代全日本キックボクシング連盟ウェルター級王座を獲得。試合後には、「このベルトは通過点」と語り、更なる高みを目指すことを誓いました。

K-1 WORLD MAXでの躍進

2009年、K-1 WORLD MAX日本代表決定トーナメントで準優勝。決勝では小比類巻太信に敗れたものの、その実力を証明しました。同年、K-1 WORLD MAX世界トーナメントにも出場し、準決勝まで進出。ジョルジオ・ペトロシアンに敗れるも、日本人最高の第3位という成績を収めました。

苦難と逆転、そして引退

2010年、K-1 WORLD MAX日本トーナメント1回戦で日菜太に敗れるなど、苦戦が続きます。しかし、Krushの試合では逆転KO勝利を収め、再び存在感を示しました。その後もK-1やKrushで活躍しましたが、2016年に首の怪我により現役引退を表明しました。

人柄とエピソード

山本優弥は、リング上での激しい戦いとは裏腹に、穏やかな人柄で知られています。お笑いタレントのまちゃまちゃと親交があり、ファッションブランドのイメージモデルとしても活躍しました。また、本人は「相手を殴り倒すという意識は一切なく、技を綺麗に出すことを目指している」と語り、小さい頃の夢はケーキ屋さんになることだったという意外な一面も持っています。

戦績

プロキックボクシング：多数の試合に出場

エキシビションマッチ：複数回実施

獲得タイトル

第23代全日本キックボクシング連盟ウェルター級王座
K-1 WORLD MAX 2009 〜日本代表決定トーナメント〜 準優勝

山本優弥は、その華麗な技と不屈の精神で、多くのファンを魅了しました。引退後も、その功績は語り継がれることでしょう。

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