山本加津彦

山本 加津彦（やまもと かつひこ）

概要

山本加津彦は、1979年7月17日生まれの日本のソングライター、編曲家、ピアニストであり、幅広い音楽スタイルを持つ多才なアーティストです。彼はソニー・ミュージックパブリッシングに所属し、日本国内外のアーティストとのコラボレーションを通じて、数多くの楽曲を手掛けてきました。また、映画やテレビの音楽制作、さらにはCMや学校訪問などの社会活動にも力を入れており、地域貢献を大切にしています。

幼少期と音楽の始まり

山本の音楽の旅は、意外な出発点から始まりました。大阪府立泉北高等学校を卒業後、上智大学文学部新聞学科に進学しますが、中学・高校ではバスケットボールに情熱を注いでいました。音楽には無縁の生活を送っていた彼が、19歳のとき地元のレストランでジョン・レノンの「Love」を聴き、この音楽に強く心を打たれます。この体験を機にアルバイト代でカシオトーンを買い、楽譜も読めない素人の状態から自己流で音楽を学び始めました。

大学進学後は、音楽制作の現場に身を置き、交流を深めました。特に「ヒューマンロスト」のスタッフとして関わり、著名なジャズバンド「SOIL&“PIMP”SESSIONS」の丈青に師事しながら本格的に音楽の修行を開始しました。その後、自身がリーダーとなったバンド「Ao-Neko」を結成し、全国各地でのライブを行いました。

作詞・作曲家としての活動

2007年にソニー・ミュージックパブリッシングと契約し、本格的な作詞・作曲家としてのキャリアが始まりました。彼の名を有名にしたのは、2008年にふくい舞が歌う「アイのうた」がTBS系ドラマ「恋空」の主題歌に選ばれたことです。この曲は150万ダウンロードを超えるヒットとなり、53回日本レコード大賞新人賞を受賞しました。

続けて、彼は西野カナの楽曲「手をつなぐ理由」と「Bedtime Story」で、いずれも日本有線大賞優秀賞や日本レコード大賞優秀作品賞を受賞しています。これを機に、アジアのアーティストへの楽曲提供も行うようになり、国際的な音楽シーンでの評価が高まっています。

主な楽曲とコラボレーション

山本は、数々のヒット曲を手がけており、その作品にはAKB48、HKT48、NMB48などの多くのアイドルグループや、東方神起、倖田來未、JUJU、SixTONESなどの人気アーティストが含まれています。彼の音楽はジャンルを超えており、自身の楽曲制作だけでなく、アレンジや編曲も行っているのが特徴です。

特に、東方神起の「I love you」や「愛をもっと」、「シアワセ色の花」などでは、作詞や作曲を担当し、独自の音楽スタイルを確立しています。また、映画音楽も手掛け、「しあわせのかおり」や「リベンジガール」などの主題歌を制作し、映像と音楽の融合にも力を入れています。

社会活動と現在の取り組み

山本は、音楽活動だけでなく、社会貢献にも積極的です。広島や福島を訪れての地域活動を通じて、子供たちと一緒に卒業曲を作成する企画も行っています。また、音楽教育の一環としての学校訪問を通じて、若い世代への音楽の楽しさを伝える役割も果たしています。

彼が率いるバンド「Ao-Neko」は、現在もライヴ活動を行い、音楽界での存在感を示しています。さらに、アメリカ、カナダ、ヨーロッパの作曲家たちとのコラボレーションを進めており、世界的な音楽市場への展開を図っています。

山本加津彦の今後の活躍と新たな挑戦に期待が高まっています。

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