山本卓朗

山本卓朗

山本 卓朗（やまもと たくろう、1941年2月15日 - ）は、日本の土木工学者であり、実業家としても活躍した人物です。

経歴

1964年、東京大学工学部土木工学科を卒業後、日本国有鉄道（国鉄）に入社しました。国鉄分割民営化後は、東日本旅客鉄道（JR東日本）に移り、仙台工事事務所長、常務取締役事業創造本部副本部長などを歴任しました。特に、駅ビルの開発事業に深く関わり、東京圏駅ビル開発株式会社の代表取締役社長を務めました。駅を中心とした街づくりに貢献し、鉄道事業の多角化を推進しました。

その後、建設会社である鉄建建設株式会社に移り、代表取締役社長兼執行役員社長として経営手腕を発揮しました。社長退任後は、同社の特別顧問を務め、長年にわたり建設業界の発展に尽力しました。

土木工学の分野では、土木学会で評議員、副会長、会長を歴任し、学会の運営に貢献しました。また、技術者資格委員会特別上級技術者小委員会委員長も務め、土木技術者の育成と資格制度の発展にも尽力しました。これらの活動を通じて、日本の土木工学の発展に大きな役割を果たしました。

さらに、未来のまちづくりや交通システムのあり方を考えるプラットフォームである「未来のまち・交通・鉄道を構想するプラットフォーム」の代表理事を務めました。また、「シビルNPO連携プラットフォーム」の代表理事としても活動し、市民社会との連携を重視したインフラ整備のあり方を追求しました。これらの活動は、持続可能な社会の実現に向けた彼の強い意志を反映しています。

山本卓朗は、土木工学、鉄道事業、建設業、そして社会貢献活動と多岐にわたる分野で卓越した実績を残しました。その功績は、日本の社会基盤の整備と発展に大きく貢献しており、後進の育成にも力を注いでいます。

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