山本卓身

山本卓身氏は1973年生まれのカーデザイナー。シトロエンという世界的な自動車メーカーでその才能を輝かせた人物として知られています。

東京造形大学卒業後、山本氏は一度就職するも、更なる研鑽を求めイギリスのコヴェントリー大学へ進学。そこで優秀な成績を収め、卒業と同時にシトロエンへ入社するという華々しい経歴の持ち主です。シトロエン時代には、数々の革新的なデザインを手掛け、その才能は社内でも高く評価されていました。

その後、2012年には、世界的に有名なゲームソフト『グランツーリスモ』シリーズを手掛けるポリフォニーデジタルへ移籍。ヨーロッパスタジオのデザインディレクターに就任し、企画からデザインまで幅広く活躍しました。ポリフォニーデジタルでの経験は、山本氏のデザイン哲学をさらに深化させる上で大きな役割を果たしたと言えるでしょう。

2017年には、自身のデザインスタジオ「Takumi Yamamoto」を設立。独立後も、その卓越したデザインセンスと技術力を活かし、数々のプロジェクトに関わっています。自身のスタジオ設立は、山本氏のクリエイティブな活動の新たな章を開いたと言えるでしょう。

山本氏を代表する作品として、まず挙げられるのがシトロエンGT byシトロエンです。これは、日本のゲームソフト『グランツーリスモ』シリーズとシトロエンのコラボレーションによって実現したコンセプトカー。2008年のパリサロンで発表されたこの車は、その斬新なデザインと高い完成度から大きな話題を呼びました。当初は市販予定はないとされていましたが、その圧倒的な魅力から、限定生産の可能性も噂されています。

また、スカイドライブシリーズのUM-01やSD-03なども山本氏の代表作として知られています。これらの作品からも、山本氏のデザインにおける独創性と高い技術力が見て取れます。

2007年には、関西テレビの番組『堺正章のパリ～モナコ最旬紀行 フランスで輝く日本人たち』で取り上げられ、その活躍は広く日本の視聴者にも知られるようになりました。この番組出演は、山本氏の知名度向上に大きく貢献したと言えるでしょう。

現在、山本卓身氏は自身のスタジオ「Takumi Yamamoto」を拠点に、新たな挑戦を続けています。今後、彼がどのような作品を生み出し、自動車デザインの世界にどのような影響を与えていくのか、目が離せません。彼の公式サイト（takumiyamamoto.com、2024年5月26日確認）では、最新情報や作品を確認することができます。今後も、世界中から注目されるであろう彼の活躍から目が離せません。

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