山本又一朗

山本又一朗のプロフィール

山本又一朗（やまもと またいちろう、1947年10月25日生まれ）は、日本の著名な映画プロデューサーであり、脚本家としても知られています。鹿児島県の出身で、現在はトライストーン・エンタテイメントの代表取締役会長として活躍しています。また、水島 力也（みずしま りきや）という筆名を用いて多くの脚本を手掛けています。国際的には、彼は「マタ・ヤマモト」としても知られ、映画業界において幅広い影響力を持つ人物です。

経歴の歩み

山本は1965年に東京都立新宿高等学校を卒業後、小学館の漫画雑誌編集部でのアルバイトを経て、さいとう・プロダクションに入社しました。プロダクションを退職した後、23歳でハリウッドのプロデューサーとの出会いをきっかけに映画制作の道を志します。

1970年代初頭には、漫画家小山ゆうのマネージャーを務めた後、テレビドラマ『子連れ狼』の企画やプロデュースに携わります。それ以降、彼は多くの人気作品を手掛け、1970年代後半から1990年代前半にかけては『太陽を盗んだ男』や『ベルサイユのばら』、さらには『小説吉田学校』などの映画を製作しました。また、1993年には自身の映画制作会社「トライストーン・エンタテイメント」を設立し、代表取締役に就任します。

海外進出と業績

1996年にはロサンゼルスに拠点を持つ「Urban Vision Entertainment」を設立し、アメリカにおけるアニメ市場の開拓に取り組みました。特に、同社が製作したアニメ映画『バンパイアハンターD』は大ヒットを記録し、ビルボードのDVDセールスチャートで初登場7位となった実績があります。彼の手掛けた作品は多岐にわたり、国内外で高く評価されています。

2023年には、トライストーン・エンタテイメントの社長職を小栗旬に譲り、自らは会長に就任しました。これにより、次世代のクリエイターへの支援と育成に注力する姿勢を明確にしました。

影響力と人物像

山本はその豪放磊落な性格で知られ、特に自社の所属タレントに関する報道に対しても冷静に対応する姿勢を示しています。彼は2022年の東谷義和によるタレントの暴露報道に対して、「法的措置は考えていない」と公言し、タレントチェンジの重要性と信頼を重視しています。さらに、同僚だった小池一夫がその代表作『高校生無頼控』内で彼をモチーフにしたキャラクターを創造したこともあり、映画界における彼の影響力は強いものです。

代表的な作品群

山本が関わった映画には、製作、プロデューサー、脚本家としての役割を果たしたものが数多くあります。以下は彼が関与した主な作品です。

• - 製作:

- 『がんばれ!!タブチくん!!』（1979年）
- 『太陽を盗んだ男』（1979年）
- 『ベルサイユのばら』（実写版、1979年）
- 『小説吉田学校』（1983年）
- 『愛・旅立ち』（1985年）

• - プロデューサー:

- 『あずみ』（2003年）
- 『クローズZERO』（2007年）
- 『僕の彼女はサイボーグ』（2008年）

• - 企画:

- 『神田川』（1974年）
- 『鬼輪番』（1974年）

• - テレビドラマ:

- 『子連れ狼』（1973年から1976年）
- 『純愛山河 愛と誠』（1974年-1975年）

映画界において、山本又一朗の存在は大きな影響を与え続けており、多くのファンと関係者に支えられながら、今後もさらなる活動が期待されています。

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