山本大貴 (アナウンサー)

山本大貴（やまもと だいき）は、1996年6月30日生まれの関西テレビに所属するアナウンサーです。フリーアナウンサーとして活躍する山本浩之氏を父に持ち、日本テレビアナウンサーの山本健太氏は長兄にあたります。奈良市で育ち、三兄弟の末弟として育ちました。

幼少期からテレビ番組、特にバラエティを好んで視聴しており、画面を通して見る司会アナウンサーの姿に強く憧れを抱いていました。この経験が、後に父と同じアナウンサーの道を志すきっかけとなります。学生時代はスポーツに打ち込み、7年間体操クラブに、そして9年間野球部に所属していました。奈良県立平城高等学校を卒業後、明治大学国際日本学部へ進学。大学在学中には、国際的な視野を広げるためアメリカ合衆国へ約1年間の語学留学を経験しました。この留学中に、父・浩之氏とは面識がない中国放送アナウンサー・横山雄二氏の息子と親交を深めたというユニークなエピソードも持っています。

日本へ帰国後、父がかつて勤めていた関西テレビのアナウンサー採用試験に挑戦します。当初、父の息子であることを伏せたまま選考に臨んでいましたが、最終選考の段階で、苗字と実家の所在地が共通していることに気付いた役員からの問いかけによって初めて、父との関係を明らかにしました。結果、同期となる舘山聖奈氏とともにアナウンサーとしての内定を獲得。正式入社に先駆け、2020年2月24日未明に放送された『カンテレアナウンサー真冬の挑戦スペシャル ～カンニング竹山局長のドラマ制作指令を遂行せよ～』にて、舘山氏と共にテレビに初登場しました。さらに、同年3月24日放送の『ちゃちゃ入れマンデー』では、「あの人だかりは何!?大阪メトロ特別編&ヤマヒロ親子初共演スペシャル」と題された企画で、同番組の司会を務める父・浩之氏（ヤマヒロ）とテレビでの初めての共演を果たし、話題となりました。

大学を卒業後、2020年4月1日付で舘山氏と共に正式に関西テレビへ入社。入社からわずか4日後の2020年4月4日には、同日から放送が始まった全国ネットの情報番組『土曜はナニする!?』で気象キャスターとしてレギュラー出演を開始するという、新人アナウンサーとしては異例の抜擢を受けます。これは、関西テレビの新人アナウンサーが、入社直後に全国ネットの生放送番組にレギュラーとして起用される初めての事例でした。奇しくも、父・浩之氏も関西テレビアナウンサー時代の入社2年目以降に、同枠の前身番組に出演していました。その後、2020年10月からは、父がメインキャスターを務めたこともある平日夕方のローカル報道番組枠『報道RUNNER』でフィールドキャスターを担当し、報道の現場も経験しました。

アナウンサーを志した当初からスポーツ実況への強い思いがあり、2020年7月からはスポーツ中継での実況研鑽を開始します。同年に行われた全日本バレーボール高等学校選手権大会・和歌山大会の男子決勝での実況が評価され、フジテレビ系列の新卒アナウンサーの中からただ一人、翌2021年の第37回FNSアナウンス大賞新人部門にノミネート。見事、同部門の奨励賞を受賞し、新人ながらその実力を認められました。こうした経験を経て、2023年以降は、アナウンス業務の軸足を本格的にスポーツ実況へと移しており、プロ野球、ボクシング、競馬、バレーボール、マラソンなど、多岐にわたるスポーツ中継を担当しています。

テレビ単営局である関西テレビに勤務しながらも、2021年度にはフジサンケイグループのラジオ単営局であるラジオ大阪の事前収録番組『カンテら!』でラジオパーソナリティも経験しています。この番組では、同僚アナウンサーとのコンビで計3回出演し、体操経験を生かした挑戦コーナーなども担当。最後に担当した2021年12月22日未明の放送回では、父・浩之氏をゲストとして迎え、親子でのラジオ共演も実現させました。また、毎日放送アナウンサーの福島暢啓氏（父・浩之氏の大学後輩）がパーソナリティを務めるMBSラジオの番組や、ラジオ大阪の『藤川貴央のニュースでござる』にもゲストとして出演するなど、ラジオの世界でも活動の幅を広げています。

現在の主な担当番組は、スポーツ中継全般のほか、『FNN Live News days』の関西ローカルパート、『カンテレNEWS』の宿直勤務などがあります。入社以来、情報、報道、スポーツ、ラジオと幅広い分野で経験を積み、父の背中を追いながらも、自身の得意分野であるスポーツ実況を中心に、次世代を担うアナウンサーとして活躍しています。

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