山本安正

山本安正について

山本安正（やまもと やすまさ）は、1940年11月13日に生まれた日本の海上自衛官であり、第23代海上幕僚長を務めた人物です。東京都出身で、防衛大学校第7期を卒業後、海上自衛隊に入隊しました。

経歴

山本氏は、両国高校を経て防衛大学校を卒業。その後、海上自衛隊で様々な要職を歴任しました。護衛艦「とかち」の艦長、第4護衛隊群司令、海上幕僚監部人事教育部長、統合幕僚会議事務局長、そして横須賀地方総監などを経て、1997年に第23代海上幕僚長に就任しました。

海上幕僚長在任中は、1998年に北朝鮮によるミサイル発射実験、翌1999年には能登半島沖不審船事件が発生し、これらの事態に対処しました。特に不審船事案では、海上自衛隊創設以来初となる海上警備行動が発令され、その指揮を執りました。

1999年に退官後、2014年には瑞宝重光章を受章しています。

年譜

1963年（昭和38年）3月：防衛大学校（第7期）卒業、海上自衛隊入隊（第14期幹部候補生）
1978年（昭和53年）7月：2等海佐に昇任
1978年（昭和53年）12月：護衛艦「とかち」艦長
1983年（昭和58年）1月：1等海佐に昇任
1984年（昭和59年）8月1日：海上幕僚監部防衛部防衛課編成班長
1987年（昭和62年）1月23日：第41護衛隊司令
1988年（昭和63年）3月16日：海上幕僚監部人事教育部人事課長
1988年（昭和63年）7月7日：海将補に昇任
1989年（平成元年）8月31日：潜水艦隊司令部幕僚長
1990年（平成2年）12月15日：第4護衛隊群司令に就任
1992年（平成4年）6月16日：海上幕僚監部人事教育部長に就任
1993年（平成5年）7月1日：海将に昇任、第26代統合幕僚学校長に就任
1994年（平成6年）7月1日：第29代統合幕僚会議事務局長に就任
1996年（平成8年）3月25日：第31代横須賀地方総監に就任
1997年（平成9年）10月13日：第23代海上幕僚長に就任
1999年（平成11年）3月31日：退官
2014年（平成26年）11月3日：瑞宝重光章受章

受章

レジオン・オブ・メリット・コマンダー（1998年3月24日）
瑞宝重光章（2014年11月3日）

まとめ

山本安正は、長年にわたり海上自衛隊の中枢で活躍し、特に海上幕僚長在任中には、北朝鮮のミサイル発射や能登半島沖の不審船事件といった国家の安全保障に関わる重大な事態に的確に対処しました。これらの功績により、退官後も勲章を受章し、その業績は高く評価されています。

参考資料

防衛年鑑1998（防衛年鑑刊行会）
* 『世界の艦船』第596号（2002年5月増刊号） 海上自衛隊の50年（海人社）

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