山本恒敬

山本恒敬: プロ野球キャリアの軌跡

山本恒敬（やまもと つねゆき）は、1940年3月20日に福岡県で生まれた元プロ野球選手であり、コーチでもあります。右投右打のキャッチャーとして知られ、プロ野球界で長いキャリアを持つ彼の生涯は、様々な経験と功績に満ちています。

来歴・人物について

山本は、飯塚商業高等学校からスタートし、その後日鉄北松に進みました。1961年には東映フライヤーズ（現在の北海道日本ハムファイターズ）に入団しました。プロ野球選手としては順調なスタートを切ったものの、最初の数年間は出場機会に恵まれませんでした。しかし、8年目の1968年に初めて一軍に出場し、その後のキャリアに弾みをつけました。

彼のキャリアのハイライトの一つは、1970年のシーズンです。この年、山本は53試合に出場し、8月2日には小倉球場での西鉄ライオンズとの試合において、母親の観戦の前でプロ初の本塁打を打ちました。この貴重な一発は、彼にとって特別な瞬間であり、後の記憶として語り継がれています。

1973年には大洋ホエールズ（現・横浜DeNAベイスターズ）に移籍し、1979年まで現役を貫きました。山本は現役時代、多くの試合でブルペン捕手として活動しており、その経験は彼のその後のコーチングキャリアに大いに役立つこととなります。

コーチとしての活動

現役引退後、1980年から1984年にかけて、大洋でバッテリーコーチを務めました。さらに、1985年からは、東映時代の恩師である土橋正幸の招きにより、ヤクルトスワローズ（今の東京ヤクルトスワローズ）でバッテリーコーチとして活動しました。1988年までの間、山本は多くの若手選手たちを指導し、彼らの成長に寄与しました。

コーチ業の後、山本は北九州市で飲食店を経営し、プロ野球とは異なる新たな道を歩み始めました。このように、彼の人生は一つの職業にとどまらず、多様な経験を積み重ねてきたことがわかります。

背番号と成績

選手時代の彼は、様々な背番号を背負ってプレーしました。主な背番号は以下の通りです：

• - 54（1961年 - 1967年）
• - 34（1968年）
• - 38（1969年）
• - 24（1970年 - 1972年）
• - 39（1973年 - 1975年）
• - 57（1976年 - 1982年）
• - 82（1983年 - 1984年）
• - 64（1985年 - 1986年）
• - 78（1987年 - 1988年）

山本恒敬のプロ野球選手としてのキャリアは、確固たる実績の積み重ねであり、その後のコーチングにおける成功も、選手としての経験によるものであると言えるでしょう。彼の影響を受けた多くの選手たちは、今でもその教えを糧に頑張っています。

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