ブルペン捕手

ブルペン捕手についての詳細

概要

ブルペン捕手（ブルペンほしゅ）とは、ブルペンで投手が投げる球を受ける専任の捕手を指します。通常、プロ野球において「ブルペンキャッチャー」や略称の「B.C.」と呼ばれることもあります。この職業は選手として試合に出るのではなく、チームの裏方として支える重要な役割を担っています。ブルペン捕手は、主に投手のウォームアップを手伝い、その姿勢から「壁」という比喩で呼ばれることもあります。

主な役割

ブルペン捕手は、主に投手のウォームアップの相手を務めるため、試合中はチームのベンチではなくブルペンで待機しています。特にボールをしっかりと捕球することが求められ、そのための技能を磨く事が重要です。一部のチームでは、ブルペン捕手を「打撃捕手」としても登録することがあります。これは、選手の数を調整するための措置の一環でもあります。

日本プロ野球（NPB）におけるブルペン捕手

日本のプロ野球では、戦力外や自由契約で引退した選手がブルペン捕手として再活躍することがあります。一部の選手は打撃投手とブルペン捕手の役割を兼ねることもあります。また、ブルペン捕手から再び現役選手として復帰した事例も見られ、千葉ロッテマリーンズの杉山俊介や中日ドラゴンズの長谷部裕がその例です。こうした選手は、育成制度を利用して再びチャンスを得ることができます。

捕手出身のコーチ（ブルペンコーチ）がブルペン捕手も兼任することは珍しくありません。また、外国人選手の中には通訳も兼任するブルペン捕手も存在するほか、捕手経験のない選手がブルペン捕手となることもあります。これにより、ブルペン捕手の役割は多様化しています。

背番号については90番台や3ケタの番号が付与されることが多いですが、NPBにおいて選手経験がない場合も少なくありません。1970年代までは、現役の捕手が兼任することが一般的でしたが、1974年からはブルペン捕手がベンチ入りできるルールが導入されました。

1984年まで、ブルペンで投手の球を受ける捕手は必ず現役選手でなければならないという規定がありました。そのため、各球団はブルペン捕手やバッテリーコーチの資格で選手を登録していました。このような捕手は、公式戦に出場しなかったにもかかわらず、過去の成績が記録されることがありました。1985年からはこの規定が省かれましたが、余剰選手がいる球団は引き続きブルペン捕手を登録することがありました。

その他の事例

コーチの人数が多いチームでは、コーチ登録から外れた人員を他の役職で登録し、形式的にブルペン捕手とする場合もありました。このような場合、内野や外野の守備コーチがブルペン捕手として登録された事例もあります。

メジャーリーグベースボール（MLB）におけるブルペン捕手

（ここではMLBにおけるブルペン捕手の事情については触れていませんが、NPBとは異なる運用があることも考慮されます。）

まとめ

ブルペン捕手は、背後から投手を支え、試合に向けた準備を堂々と行う職務であり、チームの勝利には欠かせない存在です。彼らの役割は目立たないかもしれませんが、その重要度は計り知れません。

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