山本隆三

山本 隆三（やまもと りゅうぞう）氏のプロフィールと業績

山本隆三氏は1951年に香川県で生まれ、日本の著名な経済学者および経営学者として広く知られています。京都大学の工学部を卒業後、住友商事に入社し、そこで様々な重要な職務を歴任しました。特に石炭部の副部長や地球環境部長を務めながら、企業内での環境問題への対応に注力しました。

その後、2008年にはプール学院大学で国際文化学部の教授に就任し、2010年には富士常葉大学の総合経営学部教授となり、2013年からは常葉大学経営学部で教鞭を執ることになります。彼は、2016年には国際環境経済研究所の所長に就任し、2021年に常葉大学経営学部名誉教授にのぼりつめました。

山本氏はまた、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構においてJCM実証事業採択委員会の委員を務め、技術委員としても活躍しています。日本商工会議所のエネルギー・環境委員会で学識委員を務め、21世紀政策研究所の温暖化対策についての検討委員会にも参加しています。加えて、財務省教会において財政モニターとしての役割も持ち、アジア太平洋研究所の主席研究員としても活動しています。さらに、日本電気協会の「これからのエネルギー委員会」の委員としても、エネルギー政策に関する重要な議論を行っています。

彼の著作は、経済学と環境問題が交差するテーマを扱っており、広く読まれています。代表的な著書には『企業の意思決定のためのやさしい数学』（講談社+α新書、2002年）、『図解外国企業・海外事業の仕組みと常識 英国企業にPresidentはいない』（同、2002年）、『経済学は温暖化を解決できるか』（平凡社新書、2009年）、『脱原発は可能か』（エネルギーフォーラム新書、2012年）、『電力不足が招く成長の限界』（エネルギーフォーラム、2015年）などがあります。

また、共著として『夢で語るな日本のエネルギー 「新エネ礼賛」「さらば原発」の幻想』（2012年、マネジメント社）や『いま「原発」「復興」とどう向き合えばいいのか』（2013年、PHP研究所）にも寄稿しています。特に、彼の著書は経済的視点から温暖化問題やエネルギー政策を考察しており、これからの日本が直面する環境問題へのアプローチを問いかけています。

山本氏の研究や著作は、環境と経済を結びつけた新たな視点を提供し、政策決定において重要な示唆を与えています。彼の業績は、現代社会における持続可能な発展に向けた取り組みにおいて、欠かせない存在となっています。

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