山本隆寛

山本 隆寛について

山本 隆寛（やまもと たかひろ）は、日本の元プロボクサーであり、OPBF東洋太平洋バンタム級王者として知られています。1990年12月21日生まれ、兵庫県宝塚市出身で、現役時代は井岡ボクシングジムに所属していました。彼のボクシングキャリアは多くの戦績とドラマで彩られています。

来歴と戦績

山本は2008年9月14日、バンタム級でプロデビューを果たし、相手の森永真一に対して2RKOで勝利しました。早くもその実力を示すと、2009年には新人王トーナメントで4連続の2RKO勝利を収め、西日本新人王MVPに選ばれる活躍を見せます。しかし、同年9月26日に初めての黒星を喫し、続く2010年には再起を果たすも、敗北が続きました。

2011年には瑞山に敗れたものの、2012年3月にはフィリピンのペーニャに勝利して再起を果たします。2015年の4月にはOPBF東洋太平洋バンタム級タイトルマッチで川口裕との対戦を行い、判定負けを喫しましたが、同年8月には再戦し、ダウンの応酬を制して王座を獲得します。

その後、ストロング小林との初防衛戦に勝利し、続けてレックス・ワオに勝ち2度の防衛に成功しました。しかし、2016年の11月にはマーク・ジョン・ヤップとの防衛戦でKO負けし、王座を失います。これが彼にとって初のKO敗北であり、転機となりました。

2017年の再起戦では早期に勝利を収めたものの、2018年の試合では世界ランキングをかけた対戦で2RTKO負けを喫し、その後は試合から遠ざかり引退するに至ります。

引退後の活動

2021年8月からは元日本・OPBFスーパーウェルター級王者の細川貴之とのコラボレーションでYouTubeチャンネル「たかゴリch」を開設し、ファンとのコミュニケーションやボクシングの魅力を伝える活動をしています。また、BreakingDownに参加し、地下格闘技でも戦う姿勢を見せました。

BreakingDownでは、2022年の初出場以降いくつかの試合に挑み、特に2023年の試合では計3試合で勝利を収めました。その一方で、2023年11月のイベントでは判定負けを喫するなど、波乱の展開もありました。2024年にはライト級トーナメントに出場し、秀虎を撥ねのけるKO勝利を飾り、その後のトーナメント準決勝では優勝候補を退ける活躍を見せましたが、決勝では敗戦を喫しました。

戦績

プロボクシングでは、27戦21勝（17KO）6敗という戦績を持ち、アマチュアからの積み重ねたキャリアは多くのファンに愛される理由の一つです。彼は現在も格闘技の各種イベントに参加し続け、多くの支持を受けながら、そのキャリアをさらに広げています。特にYouTubeを通じて新たなファン層を築く姿勢は、若い世代に大きな影響を与えています。彼の今後の活動にも目が離せません。

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