山村宏樹

山村宏樹のプロフィールと経歴

基本情報

• - 名前: 山村宏樹（やまむら ひろき）
• - 生誕: 1976年5月2日
• - 出身地: 山梨県甲斐市（旧・中巨摩郡敷島町）
• - 職業: 元プロ野球選手（投手）、野球解説者、高校野球指導者

プロ入り前

山村は甲府工業高校でエース兼4番打者として活躍し、1993年の夏には第75回全国高等学校野球選手権大会に出場しました。この時、修徳高校との対戦で高橋尚成と投げ合い敗北したものの、その制球力から「北別府二世」と讃えられました。1994年のNPBドラフトでは阪神タイガースから1位指名を受け入団し、期待の若手選手となりました。

阪神タイガース時代

入団1年目の1995年には一軍デビューが期待されましたが、右肘の故障により二軍生活が続きました。1997年にはついに一軍での初登板を果たし、1998年には初勝利も挙げるなど、成長を続けました。しかし、1999年には先輩選手からの精神的な影響で自律神経失調症を発症。この年には一軍での出場が叶わず、シーズン終了後には戦力外通告を受けます。

大阪近鉄バファローズでの再起

2000年、山村は近鉄に入団し春季キャンプに参加。この時の監督、梨田昌孝のもとで再びプロの舞台に立ち、4月にはパ・リーグ公式戦デビューして以降、さらなる活躍を遂げます。2001年には7勝を挙げ、チームのリーグ優勝に貢献しましたが、2004年に近鉄がオリックスと合併することになりました。

東北楽天ゴールデンイーグルスでの成績

2004年、分配ドラフトで楽天に移籍。2005年には16試合に登板し、2勝を記録しますが、その後の登板は難しくなりました。2006年には新監督野村克也の下で復活を目指し、再び先発ローテーションに加わりました。2007年には中継ぎとしても精彩を放ち、キャリアで最も安定した成績を収めた年でもありました。2008年から2009年は怪我に悩まされ、登板機会が激減。2010年には一軍復帰を果たし、シーズンを通して自己最多の登板数となりました。2012年、右手首の故障により現役引退を決断します。

引退後の活動

引退後は野球解説者としてメディアに出演し、コラム執筆も行ったほか、教育にも力を入れています。2014年からは母校の甲府工業高校でコーチとして指導を行い、2023年まで活動しました。また、ビジネス界にも足を踏み入れており、株式会社フォーカスでの営業職やアドバイザーを務めています。

選手としてのスタイル

山村はスリークォーターから多彩な変化球を操り、打者を打たせて取るスタイルの右投手でした。特にスライダーとシュートを多用し、球速145km/h前後の速球やフォーク、カットボールなども駆使しました。そのため、打者に対する揺さぶりが得意でした。阪神時代には精神的な抑圧が影響を及ぼしましたが、近鉄移籍を経て再び自身の投球スタイルを確立。

遊技や人間関係

サッカーやゴルフも楽しむ一方で、長年の親友である田中秀太や、プロでの恩人である梨田昌孝、野村克也との絆が強いことが知られています。山村の長男も野球選手として活動しており、父と同じ道を歩んでいます。親子で同じチームに所属する姿は、珍しい例とされています。

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