山梨球友クラブ

山梨球友クラブ

山梨球友クラブは、山梨県甲府市に本拠地を置く社会人野球のクラブチームです。日本野球連盟に加盟しており、アマチュア野球の一角を担っています。

沿革

チームの起源は、1954年に山梨市の市制施行を記念して結成された軟式野球チームに遡ります。この軟式チームでの活動を経て、1976年に硬式野球へと転換し、「山梨球友クラブ」として新たなスタートを切りました。硬式チームとしての創設から、山梨県における社会人野球の振興に貢献しています。

全日本クラブ野球選手権大会での活躍

チームの歴史において特筆すべきは、全日本クラブ野球選手権大会での活躍です。

• - 初出場と栄光：創部からわずか3年後の1979年、山梨球友クラブはこの大会に初めて出場しました。記念すべき初出場の舞台で、チームは見事な戦いぶりを見せ、そのまま優勝旗を掴み取りました。これは、大会における初出場初優勝という快挙であり、チームの礎を築く大きな出来事となりました。
• - その後の歩み：1979年の優勝以降も、チームはクラブ選手権を目指し活動を続け、これまでに計6回、全国大会への出場を果たしています。
• - 2014年の出場：しばらく全国の舞台から遠ざかっていましたが、2014年には実に20年ぶりとなるクラブ選手権出場を果たしました。しかし、この大会では1回戦で松山フェニックスと対戦し、5対10で惜しくも敗退となりました。

これらの出場歴は、チームが長年にわたり、全国レベルでの活動を目標に努力を重ねてきた証と言えるでしょう。

チーム出身のプロ野球選手

山梨球友クラブでプレーした後、プロ野球選手の道を歩んだ選手も複数います。

• - 深沢 和帆 投手：チームを退団した後に四国アイランドリーグの香川オリーブガイナーズでプレーし、独立リーグでの活躍が認められました。その結果、2006年のプロ野球ドラフト会議において、大学生・社会人対象の部で読売ジャイアンツから5巡目で指名を受け、プロ入りを果たしました。
• - 渡辺 明貴 投手：山梨球友クラブを離れた後、ベースボール・チャレンジ・リーグ（BCリーグ）の滋賀ユナイテッドベースボールクラブや茨城アストロプラネッツなど、複数の独立リーグ球団で経験を積みました。独立リーグでの粘り強い投球が評価され、2022年のプロ野球育成ドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから4巡目で指名を受け、プロ野球選手となりました。

両投手とも、クラブチームでのプレー経験を糧に、独立リーグを経てプロの世界へと進んだ経歴を持っています。

関連事項

社会人野球チーム一覧の中に、山梨球友クラブも名を連ねています。また、過去にはNHKアナウンサーの武本大樹氏が、甲府放送局勤務時代にチームに所属していたことも知られています。

チームの情報発信については、FacebookやInstagramでの公式アカウント、また過去にはブログも開設されており、活動状況などを発信していました。

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