山梨県小瀬スポーツ公園野球場

山梨県小瀬スポーツ公園野球場（山日YBS球場）

山梨県甲府市にある山梨県小瀬スポーツ公園内にある野球場です。通称「小瀬球場」とも呼ばれ、山梨県が施設を所有し、山梨県スポーツ協会が指定管理者として運営管理を行っています。

2014年3月より山梨放送が命名権を取得し、「山日YBS球場」の愛称で使用されています。命名権は2019年3月と2024年3月にそれぞれ5年間延長されています。

歴史

1986年の「かいじ国体」開催に際し、当初は緑が丘球場の改修が検討されましたが、グラウンドの狭さやスタンド拡張の困難さから断念。代わりに小瀬スポーツ公園内に陸上競技場や体育館などと共に建設されました。全国高等学校野球選手権山梨大会の開会式・決勝戦や、全日本クラブ野球選手権大会山梨県大会など、県内アマチュア野球のメイン球場として利用されています。

2006年には改修が行われ、照明設備の設置、スコアボードの電光掲示板化、フェンスの塗色変更などが実施されました。

設備

フィールド

内野は黒土と白土混合のクレー舗装、外野は高麗芝の天然芝です。両翼92メートル、中堅120メートル、フェンス高は2.5メートル。フェンスの色は開場当初は淡青色でしたが、2006年の改修で濃緑色に、2023年のパッド取替時に濃紺色に変更されました。

スコアボード

開場当時から逆台形のデザインのスコアボードを使用しています。2005年までは淡青色の手書きパネル式でした。2006年の改修で3色LED式の電光掲示板に改修され、藍色に塗り替えられました。選手名表示は最大4文字まで。2014年にはボールカウントが国際基準の「BSO」表記に変更されました。

スタンド

バックネット裏は椅子席（赤色）、一・三塁側はベンチ席（青色）、外野は芝生席です。公式定員は内野7,955人、外野12,000人。屋根はありません。

照明設備

2006年の改修で6基の照明塔が設置され、プロ野球ナイター開催が可能な明るさを確保しました（内野側1500Lx、外野側800Lx）。

放送ブース

バックネット裏最上段に放送ブースがあり、NHK甲府放送局、山梨放送、テレビ山梨などが実況に使用します。ベンチ隣と1塁側最上段、スコアボード横にテレビカメラブースがあります。

プロ野球の試合

日本プロ野球（NPB）

改修前は照明設備がなく、NPB一軍公式戦は開催されませんでした。改修後は横浜DeNAベイスターズ主催の公式戦、読売ジャイアンツ主催のオープン戦が開催されています。NPBのスケジュール表記は「甲府」となっています。

横浜・DeNA

2007年6月11日に改修後初のプロ野球公式戦（対西武ライオンズ）が開催されました。2009年から2012年までDeNA主催の公式戦が年1試合開催され、これまで開催された試合はすべてDeNAが勝利しています。

巨人

2004年と2005年に巨人主催のオープン戦が開催されました。2011年には震災復興支援チャリティーマッチとしてオープン戦が予定されましたが、計画停電の影響で中止。2012年に7年ぶりの巨人主催オープン戦が開催されました。2013年以降は巨人主催オープン戦が唯一のNPB試合となっています（開催されない年もあります）。

独立リーグ（BCリーグ）

2025年からベースボール・チャレンジ・リーグに参加する山梨ファイアーウィンズが本拠地球場の1つとして使用予定です。ホームゲームの大半を行う予定とされています。

交通

山梨県小瀬スポーツ公園#交通アクセスを参照

関連項目

日本の野球場一覧

外部リンク

小瀬スポーツ公園野球場

もう一度検索