山梨放送

株式会社山梨放送（YBS）

株式会社山梨放送（やまなしほうそう、Yamanashi Broadcasting System Inc.）は、山梨県を放送対象地域とし、中波放送（AM放送）やテレビジョン放送に特化した地上基幹放送事業者です。通称YBSとして親しまれ、地域のニュースや情報を幅広く伝える役割を担っています。

概要

YBSは、テレビとラジオを通じて放送活動を行っており、山梨日日新聞やその他の地域企業と連携して「山日YBSグループ」を形成しています。でんーカードなどのサービスも充実させ、地域のイベント情報や特別番組を積極的に放送しています。テレビ関連の番組は、日本テレビ系列に属し、ラジオはJRNとNRNのクロスネットを利用しています。

2017年には、AM放送のカバー範囲を補完する形でFM補完中継局を設置し、FMでAM放送のプログラムを流し始めました。この取り組みにより、電波が届きにくいエリアのリスナーへのサービス向上が図られました。また、radikoへの参加により、インターネットを通じた放送も実現し、県外のリスナーにもアプローチできるようになりました。

編成の変遷

2021年4月にはラジオとテレビの大幅な番組改編が行われ、モーニング番組の新設や人気パーソナリティの交代が実施されました。このような動きは視聴率にも表れ、2021年度にはテレビの三冠を達成。2022年上半期でもこの成果を維持し、大きな注目を集めました。

ラジオプログラムの中でも特に地域密着型の番組が多く放送されており、特別企画やリスナー参加型のイベントを通じて地域との繋がりを深めています。2023年には、より多様な視点を取り入れた新たな番組がスタートし、リスナーから好評を得ています。

受賞歴

YBSは数々のメディア関連の賞を受賞しており、特に日本民間放送連盟賞などで多くの受賞歴を誇ります。これまでには青少年を対象とした教育番組や地域に根ざした特別番組が高く評価されています。例えば、2022年には「善意の休診日～毒舌院長の奮闘記～」が番組部門で優秀賞を受賞するなど、地域の課題に取り組む姿勢が多くの支持を得ています。

資本構成と関係性

YBSは静岡放送とも資本関係を持ち、経営面で協力を強化しています。この背景には、両社のオーナー家同士の姻戚関係がありますが、テレビ番組の制作とネットワークは独自の系列に基づき運営されています。ラジオでは相互放送が行われるなど、協力体制はしっかりと築かれています。

最後に

開局から長年にわたり地域に根ざした情報発信を続けてきた株式会社山梨放送は、地域の声を届ける重要なメディアとして、今後もさらなる発展を続けることでしょう。特に、開局70周年を迎える2024年を機に、次世代に向けた新たな取り組みが期待されています。地域貢献とともに、リスナーとの絆を深める活動が今後も続いていくことでしょう。

もう一度検索