山王村 (茨城県)

山王村（さんのうむら）は、かつて茨城県北相馬郡に存在した村です。現在の取手市北部に位置し、村の北部には小貝川が流れていました。この地域は、利根川と小貝川に挟まれた場所に位置するため、水害に見舞われる歴史がありました。

歴史

山王村は、1889年（明治22年）4月1日の町村制施行に伴い、それまでの山王村、岡村、和田村、神住村、配松村が合併して誕生しました。これにより、北相馬郡山王村としての新たな歴史が始まりました。

しかし、その歴史は長くは続きませんでした。1955年（昭和30年）2月21日、山王村は相馬町、高須村の大部分、六郷村、そして筑波郡久賀村の一部と合併し、藤代町となりました。この合併により、山王村はその役目を終え、廃止されました。

水害の歴史

山王村は、利根川と小貝川という二つの大きな河川に挟まれた地域であったため、古くから水害の被害を受けやすい場所でした。特に、1950年（昭和25年）8月2日には、高須村神浦地先で堤防が決壊し、村内は近隣の町村とともに広範囲にわたり水没しました。この水害では幸いにも死傷者は出ませんでしたが、地域一帯で約25,000人もの被災者を出す大災害となりました。この出来事は、山王村が自然災害と常に隣り合わせであったことを物語っています。

その他の情報

山王村に関する詳しい資料や情報は限られていますが、その歴史は、現在の取手市の歴史を語る上で欠かせない一部分です。かつて存在した山王村は、その名と歴史を、人々の記憶の中に留めながら、藤代町、そして現在の取手市の一部として、その歴史を繋いでいます。

関連項目

* 茨城県の廃止市町村一覧

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