山田スミ子

山田スミ子の略歴と業績

山田スミ子（やまだ スミこ）さんは、1945年5月25日に兵庫県西宮市で生まれました。本名は山田壽美子で、身長155cm、血液型はO型です。趣味はゴルフと英語で、特技には伝統的な日本舞踊が含まれています。神戸海星女子学院高等学校を卒業した後、彼女はオールウェイズに所属し、以前は吉本興業で活動していました。

幼少期と演技の始まり

幼いころから、劇場や映画館に足繁く通っていたことが影響し、彼女は自然と女優を目指すようになりました。子役としてのキャリアは、宝塚映画製作所で始まり、1963年頃から吉本新喜劇に出演を果たしました。1968年4月には正式に吉本新喜劇に入団し、以後、彼女は一世を風靡することになります。

新喜劇での活躍

新喜劇において、山田スミ子さんは花紀京や岡八郎のマドンナ役を務め、1982年までレギュラー出演しました。彼女は1982年、第11回上方お笑い大賞金賞を受賞し、クラシックなコメディのスタイルに新しい風を吹き込みました。特に、テレビ番組『あっちこっち丁稚』では、「あかんて言うてんのが、分からへんのんか～！」などのセリフで抜群の存在感を発揮しました。彼女の演技スタイルには「キレ芸」という形で急激な感情の爆発が特徴的で、後の芸人たちにも引き継がれることになります。

新喜劇時代には、彼女が大声を上げると周囲の役者がコケるという斬新なギャグも生まれました。また、番組『やすきよ笑って日曜日』では、やすしの妻役を演じ、卓越したツッコミ技術で観客を魅了しました。吉本新喜劇を退団した後は、東京の事務所に移籍し、長い間「家政婦は見た！」のレギュラーとして活動し続けました。

晩年と最後の出演

彼女の業績は多岐にわたり、数多くのテレビドラマ、映画、CM、舞台に出演しました。特に、NHKの朝ドラ『カーネーション』やテレビ朝日の『家政婦は見た！』などでは名演技を見せ、視聴者の心に深く刻まれました。彼女は2018年8月に大阪・新歌舞伎座での舞台「コロッケ特別公演」に出演したのを最後に、2019年2月12日に直腸がんにより73歳でこの世を去りました。生涯独身で過ごした彼女の業績と影響は、今もなお多くの人々に記憶されています。

まとめ

山田スミ子さんは、独自のスタイルと才能で日本のエンターテインメント界に多大な影響を与えてきました。彼女のユーモア溢れる演技や存在感は、多くのファンに愛され、後世の芸人たちにとっても手本となっています。その影響力は、今なお色あせることなく、彼女の名前は日本の芸能史に刻まれ続けることでしょう。

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