山田優 (フェンシング選手)

山田 優：日本の男子フェンシング選手

山田優（やまだ まさる、1994年6月14日生まれ）は、エペを専門とする日本の男子フェンシング選手です。彼は2021年の東京オリンピックにおいて男子エペ団体で金メダルを獲得し、その後2024年のパリオリンピックでも銀メダルを手に入れました。さらに、彼はアジア競技大会の男子エペ団体でも金メダルを連続で獲得するなど、多くの栄冠を誇ります。出身地は三重県鳥羽市で、日本大学を卒業した後、山一商事に所属しつつ、元自衛官という背景も持っています。

経歴

山田は小学2年生からフェンシングを始めました。中学に進むとフルーレからエペへと競技を転向し、その後三重県立鳥羽高等学校を経て、日本大学文理学部の体育学科に入学します。在学中、彼は2014年に世界ジュニア選手権で日本人初の優勝を果たしました。卒業後は自衛隊体育学校に籍を置き、2021年には2等陸尉として活動していました。

山田の競技人生の中での重要な瞬間のひとつは、2017年12月に全日本フェンシング選手権で初めて優勝したことです。その後、2018年のジャカルタで開催されたアジア競技大会において男子エペ団体で金メダルを獲得。この際、チームメンバーの加納虹輝、宇山賢、見延和靖と共に出場し、見事な勝利を収めました。2019年6月にはアジア選手権でも金メダルを獲得。その後、2020年のワールドカップグランプリ大会では初のシニア国際大会優勝を遂げます。

2021年7月、待望の東京オリンピックが開催され、山田は男子エペ団体において金メダルを手にしました。その際には、加納、宇山、見延とともに力を合わせ、感動的な試合を展開しました。個人戦でも6位入賞を果たし、また、2021年9月には国際フェンシング連盟の男子エペ個人ランキングで世界1位にランクインする快挙を成し遂げました。さらに、紫綬褒章を受章したことも特筆すべき成果です。

12月には自衛隊を退職し、ポリバレント株式会社とマネジメント契約を結びました。2022年からは山一商事に所属し、同年のフェンシング世界選手権で男子エペ団体として銅メダルを獲得。その後も活躍を続け、2023年にはアジア競技大会での金メダル獲得や、世界カップでの優勝を果たしました。

2024年8月のパリオリンピックでも男子エペ団体で銀メダルを獲得し、準々決勝まで進出しました。その後、同年9月の全日本選手権で5年ぶり3度目の優勝を果たしました。

人物

山田の家族もフェンシングの実力者です。姉のあゆみ、妻の里衣も元クラス表彰者で、全日本優勝の経験があります。こうした背景が、彼にとって競技のインスピレーションとなっていることでしょう。また、東京オリンピックでの金メダル獲得を称え、故郷の三重県鳥羽市には記念のゴールドポストが設置されるなど、地域における彼の影響力も大きいです。

山田優選手は、その実績と経験をもとに、若いアスリートたちへと夢を与える存在です。今後のさらなる活躍にも期待が寄せられます。

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