山田康介

山田 康介について

山田康介（やまだこうすけ）は、1976年に福岡県久留米市で生まれた日本の撮影監督である。彼のキャリアは、幼少期から映画に親しんできた影響を大いに受けている。自宅の向かいにあったレンタルビデオ店の存在が、彼に映画への興味を芽生えさせた。特に高校生の頃に観た映画『セブン』が、彼の心に深い印象を与え、その後の撮影に対する情熱の根源となった。

映画製作の道を本格的に歩む契機は、地元映画館で日本映画学校（現在の日本映画大学）のパンフレットを手にしたことだった。映画学校に入学し、2年生の時には映画『モスラ2 海底の大決戦』の現場で実際の制作を体験。この際の経験が、彼の撮影監督としての道筋を確立することとなった。

日本映画学校第11期を卒業後、彼は東宝映画に入社。この会社で彼は撮影助手として活動し、特にゴジラミレニアムシリーズでの経験が彼のキャリアの基盤となる。さらに、名監督木村大作のもとで『赤い月』『単騎、千里を走る。』『憑神』『剱岳 点の記』といった作品の撮影助手を務め、実践的なスキルを磨いた。

2011年には『神様のカルテ』で撮影監督を務め、彼の名は広まり始めた。2015年には続編『神様のカルテ2』が公開され、第58回三浦賞を受賞。彼の撮影技術は高く評価され、特に『シン・ゴジラ』では第40回日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞するという大きな成果を上げた。同作で受賞したおおさかシネフェス2017撮影賞もあり、彼の名声は一層高まった。

その後も、『羊と鋼の森』において第72回日本映画テレビ技術協会映像技術賞を受賞し、まさに日本映画界の重要な人物としての地位を確立している。

フィルモグラフィー

山田の幅広い作品は、長編映画、短編映画、オリジナルビデオ、さらにはテレビドラマにまで及ぶ。長編映画では、2011年の『神様のカルテ』から始まり、その後も『僕等がいた』シリーズ、『県庁おもてなし課』、そして『シン・ゴジラ』など、多くの注目作に携わってきた。また、彼が撮影監督を務めた『フォルトゥナの瞳』や、2024年に公開予定の『ディア・ファミリー』も期待される作品である。

短編映画では、『青 chong』（2001年）があり、オリジナルビデオでは『顔無月』（2003年）にも関与。そして、テレビドラマにおいても多くの作品に名前を連ね、特に『コールドケース』シリーズではその撮影技術が光っている。特定のプロジェクトに参加しており、2021年放送の『がんばれ!TEAM NACS』でも撮影監督を務めた。

最近では、2023年に公開された『シン・ゴジラ：オルソ』において撮影および監修協力を行い、彼の技術力は映画のクオリティをさらに引き上げている。こうした経歴を持つ山田康介は、今後ますます注目を集める存在であり続けるだろう。

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