山田慎也

山田慎也 (やまだ しんや) のプロフィール

基本情報

山田慎也は、1968年に埼玉県で生まれた日本の民俗学者であり、国立歴史民俗博物館の教授及び副館長を務めています。また、総合研究大学院大学でも教授として活動しています。彼は社会学の博士号を取得しており、主に日本の葬送文化に関する研究を専門としています。

学歴

彼は1992年に慶應義塾大学法学部法律学科を卒業後、同大学院社会学研究科に進学し、1994年に修士課程を修了しました。その後、1997年には博士課程の単位を取得し、満期退学しています。そして2000年に社会学の博士学位を取得しました。

職歴

山田のキャリアは1997年に始まり、国立民族学博物館で講師として勤務しました。彼は翌年に同博物館の民俗研究部助手に昇進し、2002年にはオックスフォード大学の日産インスティテュート及びセントアントニーズコレッジで客員研究員としての経験を得ました。2007年には国立歴史民俗博物館で助教に就任し、同年の8月には准教授に昇格しました。また、2008年からは総合研究大学院大学の准教授も務め、2019年には国立歴史民俗博物館の教授となり、2022年には副館長に任命されました。

彼は2008年頃から難聴を発症し、現在は補聴器を使用しています。

著書

山田は数多くの著作を著し、民俗学や葬送文化に関する研究に貢献しています。主な著書には以下のようなものがあります。

• - 『もうひとつの世界 : 妖怪・あの世・占い』 (共著, 岩崎書店, 2001年)
• - 『現代日本の死と葬儀 : 葬祭業の展開と死生観の変容』 (東京大学出版会, 2007年)
• - 『現代の葬送儀礼』 (国立歴史民俗博物館, 2007年)
• - 『変容する死の文化 : 現代東アジアの葬送と墓制』 (東京大学出版会, 2014年)
• - 『無縁社会の葬儀と墓 : 死者との過去・現在・未来』 (吉川弘文館, 2022年)

彼はまた、監修や共同執筆にも関わり、多くの研究報告や論文を発表しています。学術的な視点から日本の葬送文化や儀礼に関する深い考察を行い、それを広く一般に伝える活動を続けています。

論文と研究

彼の学術論文も豊富であり、葬送儀礼や葬祭業の変容に関する研究が多数存在します。例えば、和歌山県の古座町での葬制の変化を分析した論文や、現代日本における葬儀と死生観の変化に関する民俗学的考察などが発表されています。

いくつかの主な論文の例

• - 「葬制の変化と地域社会: 和歌山県東牟婁郡古座町の事例を通して」(『日本民俗学』第203号, 1995年)
• - 「近代における遺影の成立と死者表象」(『国立歴史民俗博物館研究報告』第132巻, 2006年)

これらの研究は、葬送文化の理解を深めるだけでなく、現代社会における死の意味や人々の思考に影響を与えています。

まとめ

山田慎也は、日本における葬送文化の研究において重要な役割を果たしている民俗学者です。彼の学問的貢献は、文化人類学や社会学の観点からも注目されるものとなっているため、今後の彼の活躍にも期待が寄せられています。

もう一度検索