山田揆一

山田揆一

山田揆一（やまだ きいち、弘化4年（1847年） - 大正12年（1923年）1月5日）は、大正時代に仙台市長を務めた人物です。陸奥国一関（現在の岩手県）に、藩士・櫻岡頼純の四男として生まれました。

経歴

山田揆一は、官吏としてそのキャリアをスタートさせ、宮城県収税長、熊本県税務管理局長・司税官、宮城県書記官、北海道内務部長などの要職を歴任しました。そして、1915年（大正4年）から1919年（大正8年）までの間、仙台市長として市政を担いました。

仙台市長としての具体的な功績は詳細には残されていませんが、当時の仙台の発展に寄与したと考えられています。

宮城県知事公館との関わり

現在、仙台市青葉区にある宮城県知事公館の土地と建物は、元々は伊達家家臣の邸宅でした。明治維新後の1868年（明治元年）に、山田揆一がこの土地を購入しました。このことから、山田揆一が仙台の歴史や文化に関心を持っていたことが伺えます。

『仙台物産沿革』の編集

山田揆一は、1917年（大正6年）に仙台に関する総覧である『仙台叢書』の別冊として、『仙台物産沿革』を編集しました。これは、当時の仙台の物産に関する詳細な記録であり、貴重な歴史資料となっています。この編集事業は、山田揆一の文化的な側面を示すものと言えるでしょう。

栄典

1902年（明治35年）12月28日 - 勲四等旭日小綬章を受章しています。

山田揆一は、仙台市長としての職務に加え、宮城県知事公館の土地取得や『仙台物産沿革』の編集など、多岐にわたる活動を通じて仙台の発展に貢献した人物として評価されています。

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